エコノメソッドでプロサッカー選手を育てるまでのブログ
勝手に「ナラディーア」日記

10月19日(水)「嬉しさで力みなぎる」

今日はとある事情で奈良クラブ新拠点敷地内で撮影が出来ました。

平面で新拠点を眺めると選手や関係者の目線で完成を想像できました。

高いところから眺めると一見フルピッチが2面もとれるのかなと思ってしまいますが,平面から見たら全く問題なしです。

真っ青な秋空も重なってグランドがどこまでも続くように見えました。

建物の鉄骨も着々と組み立てられていますし工事は順調ですね。

平面で見ると気づくのですが,グランドまわりの斜面を利用してランニングコースか散歩道ができたら,選手がトレーニングするだけでなく,地域の方が健康のために新施設を利用できると思いました。

その道にベンチがあればなお最高。

休憩がてらサッカーの観戦までできます。

こんなきれいな天気にサッカー観戦なんて最高ですね。

 

今日は長男のプレーで2つ嬉しいプレーがありました。

一つは遊びのパスです。

パスを受けようとしている長男に対して相手が長男の背中側から猛然と寄せてきていました。

長男はそれを察して右足のヒールで左側にいた仲間にパスをしてプレスをかわし,反転をしてもう一度パスを受けに行きました。

このプレーはイニエスタ選手がよくしていたプレーなのですが,最近の長男からそのプレーは観られなくなっていました。

私はいよいよ長男が突き抜けてきたなと思いました。

二つ目はスルーパスです。

長男はドリブラーだと自負していますが周囲の方はパスを評価します。

その片鱗が久しぶりに出ました。

中央左サイド気味でボールを受けた長男はボールを隠すように反転し,左サイド側にへそを向けました。

その瞬間,左のウイングの選手が右サイドバックの背後を獲る動きを入れました。

長男は右足のアウトサイドで右サイドバックと右センターバックの間にスルーパスを出しました。

長男が出したパスは相手の背後に抜け出した左ウイングの選手がダイレクトでシュート出来る位置にピタッと通りました。

相手DFも左ウイングの選手も「えっ,マジ?」となるほど完璧なスルーパスになりました。

ゾクッとする時間を止めるパス。

そんな感じです。

小さいころから周囲をよく見ている選手と言われていましたが,久しぶりにこのパスが観れたので私はとても嬉しくなりました。

奈良に来てか約6か月。

長男がついに自分を解放するようになってきました。

 

ところで今日はもう一つ嬉しいことがありました。

三郷町に来て顔見知りになった地域の方が,私が自転車に乗っていたらわざわざ車を停車して声をかけてくれたのです。

「この前のホーム戦を観に行ったんや。三郷町ももっと奈良クラブを応援しやないかんなあ。」

笑顔でそう言ってくれました。

長男がトップ昇格を目指して頑張っていることを伝えると,

「がんばれよ。知っている選手がいたら嬉しいでな。」

と声援を送ってくれました。

こんなに有難いことはないですね。

新拠点までの坂道の登るのに少しへこたれていたのですが,急に力がみなぎってきました。