エコノメソッドでプロサッカー選手を育てるまでのブログ
サッカー愛にあふれたうんちく話

必然の14202

前回のホーム戦である鈴鹿ポイントゲッターズ戦に14202人の観客がロートフィールドに訪れてくれました。

私は奈良クラブユースの試合で姫路に行っていたので,残念ながら現地にはいませんでしたが,映像で見る限りこれまでのホーム戦とは明らかに違う光景でした。

橿原の2000人,3000人。

ロートフィールドの5000人。

今年はホーム戦のたびに明らかに観客数は増えていましたが,それでも360度が人で埋め尽くされると言うことはありませんでした。

それが今回のロートフィールドは見渡す限り人,人,人でしたし,まだ入りきれない人もいました。

開幕当初はこのような光景を目指してはいたものの,本当にそうなるのかは半信半疑な状態でした。

それが現実になったのです。

ではなぜ現実にできたのか?

それは間違いなく試合の内容と結果だと思います。

昨年度から導入したエコノメソッドの「賢くプレーするチーム戦術」を丁寧に確立していったことで,選手が入れ替わったとしても「ぶれない」芯ができました。

チームは試合を重ねるごとに,GKからの丁寧なビルドアップと素早いネガティブトランジションの質が向上し,今年に至ってはゲーム自体を支配する時間が大幅に増しました。

常に試合を観ているコアなサポーターだけでなくてもチームの成長を試合ごとに実感できますし,成果と課題を共有しながらチームを応援できるという相乗効果が生まれました。

エコノメソッドの素晴らしいところは「ぶれない」というところです。

監督が代わるたびにチーム戦術が変わってしまうチームがほとんどの中で奈良クラブだけは変わりません。

なぜならそれを奈良クラブの魅力にしているからです。

奈良クラブは育成型のクラブ。

これからも世界のサッカーの流れに沿ってアップデートはしても芯は絶対に変わりませんので,常に成果と課題を共有しながら共に成長していけるクラブということです。

そして今年は試合結果がついてきました。

昨年はリーグ後半にメソッドがかなり浸透してきたことで,今年に期待できる内容でシーズンを終えました。

今年も序盤こそ不安定な戦いが続きましたが,粘り強い守備で丁寧に勝ち点を積み上げ,徐々に得点が奪えるようになると中盤でのサポートの距離が良くなり,試合自体を支配できるようになりました。

その結果,昨年よりも勝利数が増えたことで勝ち点の積み上げ増につながりました。

応援している人はやっぱり得点を観たいし,勝利の瞬間を味わいたいのです。

それがついに14202人になったのです。

当然,イベントや企画,地道な広報活動の成果でもあると思います。

我が街のクラブという意識を県民が持たなければ100年続くクラブにはなれません。

これからも様々な取組を継続して愛情で結ばれた関係になることが大切です。

でも奈良クラブはサッカーチームなので内容と結果が何より説得力があるのです。

それが2年がかりでようやく成果を出しました。

「ローマは1日にして成らず(Rome was not built in a day.)」と言いますが,まさにその通りで内容と結果が一致するには時間がかります。

どんなに選手が優秀であってもチームとして「阿吽の呼吸」で戦術を実行することは簡単ではありません。

特にサッカーは11人が同じ絵を描かなければいけないわけです。

今年のユニホームには「阿吽の呼吸」が描かれているのはもはや確信めいた予言ですね。

先日のニュースでいよいよ奈良クラブはJ3に加入する条件はリーグの順位とヒアリングを残すのみとなりました。

 

濵田社長がおっしゃっていますが最短で11月1日にも決定するのです。

いよいよ「J」が手を伸ばせば掴めるところまで近づいてきました。

それも奈良クラブはまだまだ発展途上でありエコノメソッドと共に日々成長しているクラブです。

きっと残りの試合もひやひやしながらチームの成長を見守れると思います。

チャンスの神様に後ろ髪は無いそうです。

通り過ぎたらもう掴めません。

今年こそは真正面から思いっきりハグしてしまいましょう(^^)/

今週は東京で雪辱の新宿戦です。

Vamos NARA CLUB !!