エコノメソッドでプロサッカー選手を育てるまでのブログ
サッカー愛にあふれたうんちく話

庭がサッカー場

鉄製の枠をゴールに

子どものころからの夢がありました。

それは家の庭にサッカー場があるということです。

小学生の頃,サッカーに夢中になりだした私は,父親のお願いをして庭に鉄製の枠を設置してもらいました。

そこに農業で使う網を張ってサッカーゴール代わりにしました。

蹴ったボールが網に当たると軽く跳ね返ってしまうのですが,それでも庭にゴールがある喜びはとてつもなく,何度も何度もシュートをしました。

「気持ちいい。」

ゴールの後ろには農業用のビニルハウスがあり,横には大きな植木,そして車の駐車スペースも必要,そうするとサッカーをする場所は限られていました。

庭は砂利ですし,一緒にサッカーをする相手もいないので,一人でシュートをするかリフティングをするかぐらいの私にとってはそれで十分でした。

小さなゴールを購入して

あれから約30年ぐらいたちました。

蔵や納屋,ビニルハウスは無くなりました。

その代りに私たちが住む離れが建ち,ゴールがあった場所には鉄骨の倉庫が出来ました。

そして私の息子たちが庭でサッカーをするようになりました。

昔とは庭の形が違いますが砂利なのは同じです。

ミニゴールを1つ購入して,砂利の上に置いていましたが,やっぱり砂利だと蹴りにくいし,踏ん張れません。

仕方なくコンクリートにしていた倉庫前にゴールを置きました。

そこは倉庫の屋根があるので,小さい子どもにとってはちょうど良かったようです。

長男は毎日ボールを蹴っていました。

ちょうどブラジルワールドカップの頃です。

しかしだんだん物足りなくなってきました。

やっぱり狭すぎるし,ゴールが向かい合わせでないと面白くないのです。

庭をアスファルトに

そこでまずは植木の面積を減らして,砂利の庭をもう少し大きい長方形にし,そこにアスファルトを敷くことにしました。

この工事は父親がかなり協力をしてくれました。

私が生まれたときから庭にあった植木が無くなる寂しさはありましたが,それでも庭にアスファルトを敷いて大きめのゴールを向かい合わせに置くとその気持ちは興奮に変わりました。

シュートしても家に当たらないように防球ネットも張りました。

イメージするならアメリカのストリートバスケのコートのような感じです。

こけたらかなり痛いですが,それでもストリートサッカーをしているようで,海外の子ども達と同じ気分になりました。

砂利で無くなったことで練習の質も上がりました。

ついに人工芝を購入して

しかし欲も上がりました。

「ここに人工芝を敷きたい。」

まさに悪魔のささやきです。

私の欲はどんどん増していきました。

そんなとき,サッカー関係の知り合いの方から中古の人工芝を買わないかと相談がありました。

全てを見繕って約10数万円です。

父親にこのことを相談すると費用を折半しようを言うことになりました。

私は迷いなく購入を決めました。

中古の人工芝は平日の昼間に届けてくれることなりました。

すると父親が気を利かして,せっせとアスファルトに人工芝を敷き詰めてくれました。

かなりの重労働だったと思いますが,カッターを巧みに使ってパズルのように隙間なく並べてくれました。

私が仕事を終えて家に戻ると,子ども達が楽しそうにボールを蹴ったり寝ころんだりしています。

父親も嬉しそうに観ています。

ついに私は子どものころの夢を実現させました。

つぎはぎだらけの人工芝のグランドです。

15㎡×10㎡のグランドです。

ゴムチップ無しでクッション材を挟んでいないカチカチのグランドです。

でも間違いなくサッカー場です。

この夢の実現には父親の協力が無くては実現しませんでした。

子どもの頃もサッカーがしたくて仕方がなかった私を応援してくれました。

今回は孫のためにまた頑張ってくれました。

本当に感謝しかありません。

庭がサッカー場である幸せ

庭がサッカー場になって6年が経ちました。

私たちが奈良に引越したので,そこでボールを蹴っているのは三男だけです。

もともと中古の人工芝なのでさらに痛みました。

でもやっぱり庭にサッカー場があるのはたまらないです。

向かい合ったゴール。

緑の芝。

防球ネット。

やっぱり最高です。