エコノメソッドでプロサッカー選手を育てるまでのブログ
ちょっといい学校話

住めば都

三男が修学旅行から帰ってきました。

新型ウィルス感染症対策で三男の行き先は三重県の紀州地方と和歌山県勝浦市になりました。

三男の学校は本来なら修学旅行の行き先は奈良県と京都府です。

感染症対策で本来と違う行き先になっていることを知らない方が世の中にはたくさんいると思います。

子ども達の安全を守るために致し方ないことなのですが本来と違うのでかわいそうでもあります。

だからこそ,私たち大人が感染者を増やしていかないようにしないと,子ども達の今を守れなくなることを自覚しなければいけません。

ちなみに二男も感染症対策で行き先は三重県内になりました。

我が家では本来通り修学旅行に行けたのは長男だけです。

先日,私と長男は自転車で法隆寺の周りを散策しました。

長男は,自分が修学旅行で来た場所に今は自転車で来れることに対して感慨深げでした。

私も,修学旅行の引率で来る場所が地元なわけですから長男と気持ちは同じです。

未来は本当に不確定ですね。

さて,今回は修学旅行の話です。

修学旅行は奈良から京都へ

先ほども綴ったように三重県では修学旅行で奈良県と京都府に来ることが一般的です。

ルートは,1日目に奈良県の法隆寺と東大寺を見学した後,京都府に入り清水寺に行きます。

2日目は,朝から銀閣寺に行き,金閣寺と二条城を周って,最後に太秦映画村で遊んでから帰ります。

オプションとして,竜安寺や三十三間堂,平等院鳳凰堂が追加されたり入れ替わったりします。

最近は,友禅染などの体験をしたりもします。

これらは行政の都合や学校の特徴,担当の先生方の拘りによって決まります。

子ども達は社会科の学習で日本の歴史の勉強をしているので,見学したことを学校でまとめて発表したりもします。

事前にしおりを作って,見学したことを書き込んだり,買い物した記録をお小遣い帳に付けたりします。

私はあまり疑問に思っていなかったのですが,奈良県民になって教えてもらったことがあります。

奈良県を見学した後に京都府に入って宿泊することはあっても,その逆は少ないということです。

確かに私が勤務した学校では奈良県に泊まったことはありませんでした。

奈良県民の方は,大阪府や京都府に対して一歩引いたところがあると教えてくれました。

私からしたらそんな感覚はありませんでしたが,修学旅行の行程からすると確かにそう思えてしまいます。

何となく私は奈良県民の方に申し訳なく思えてきました。

すみません。

今は奈良県が私の地元ですので,奈良クラブという新たな魅力も出来た古都奈良を応援する気満々です。

奈良引率あるある

私の修学旅行引率での奈良県での思い出は,法隆寺で五重塔を眺めて,春日大社付近で昼ご飯を食べた後に,二月堂から東大寺へ下り,大仏殿で柱をくぐり,鹿にせんべいをあげる。

そんな感じです。

子ども達は朝早くにバスに乗り込み,ゲームなどをしながら2時間ほどの移動で奈良県入りします。

だから最初の目的地に到着したばかりで元気はつらつです。

法隆寺でガイドさんの話を聞きながら気合いを入れてメモを取ります。

五重塔の高さにも驚きます。

しかし遠足のときは早くお腹が空くのと同じで,空腹で仏閣への興味が薄れていきます。

まあ子どもですので,仏閣にそこまで感情移入するのは難しいですよね。

子ども達からしたら法隆寺もひとくくりに昔の物です。

「ああ,お腹空いたあ。」

何て思いながらバスで春日大社に移動するときに,ガイドさんから大和郡山城の隣を通って金魚の話を聞きます。

近鉄奈良駅前を通って春日大社付近のお店に着くとお待ちかねのお昼御飯です。

子ども達はそこら中にいる鹿と鹿の糞に興奮しながらお店に入り,土産物に心を奪われながらお昼ご飯を食べます。

ずっとソワソワしています。

二月堂から東大寺に下りるときには,巨大な大仏殿と大仏の効果で元気が復活します。

区部が痛くなるほど見上げる大仏の大きさにテンションが急上昇です。

記念にくぐる柱の穴の大行列にも何のそので,ガイドさんの勢いのある誘導で「はい次」「はい次」とくぐり抜けていきます。

その後はお待ちかねの鹿せんべいタイムです。

まあ三重県にも野生の鹿がたくさんいるので珍しい生き物ではないのですが,東大寺の鹿は数があまりに違います。

東大寺の参拝者の数と変わらないぐらい普通にいるから子ども達からしたら興奮です。

だいたい誰かは鹿に体当たりされたり,向かってくる焦って鹿せんべいを落としたりします。

「先生,鹿になめられたあ。」

と笑顔で叫んだり,

「鹿せんべいって,○○で出来てるんやって。」

という都市伝説を吹いてまわる子がいたりします。

みんなで「食べてみよか。」なんて言って盛り上がったりします。

子ども達は,修学旅行という非日常に興奮していますのでとてもかわいらしいです。

二男と三男はこの経験が出来なかったから残念でしたね。

子ども達は東大寺の見学を終えるとトイレを済ませて京都に向かいます。

ちょっと疲れてきているとは思うのですが,清水寺では買い物が出来る事が多いので,お土産に何を買うかに心を奪われていくのです。

住めば都

このように奈良に滞在する時間は実質3~4時間ぐらいだと思います。

私は修学旅行に関しては抜群の晴れ男です。

快晴に映える五重塔や大仏殿を何度も子ども達と見てきました。

あの頃は「また奈良に来たいなあ」と名残惜しく思っていました。

今はその奈良が地元です。

だから雨や曇りもなかなかな風情だと知っています。

特に紅葉の時期の信貴山にはぜひ見学に来てほしいですね。

住めば都と言いますがそれって正解です。

古都奈良は日本の古代の歴史を感じるには最高です。

次回は京都引率あるあるを綴ります(‘ω’)ノ