エコノメソッドでプロサッカー選手を育てるまでのブログ
サッカー愛にあふれたうんちく話

負けず嫌いなサッカー少年達の祭典

この写真を見てください。

PK戦を制したアルゼンチンが敗れたオランダを「嘲笑った理由」。若手ストライカーへの心理戦の「報いだった」【W杯】(THE DIGEST) - Yahoo!ニュース

SNSでも話題になった写真です。

皆さんはどう思われますか。

私は賛否があっていいと思います。

プロスポーツであるサッカーはエンターテインメントですから,観客が娯楽としてサッカーを楽しむことが大事です。

これは試合後のメッシ選手のインタビュー動画です。

https://www.youtube.com/watch?v=kIuMzH0MFZU

 

https://www.youtube.com/watch?v=kcedpwiqhe8

超一流の選手であるメッシ選手のこの激高ぶりは一体何を物語るのでしょう。

W杯はプロスポーツの祭典であり,サッカーというスポーツで国別対抗戦を行い,優勝を目指します。

4年に1度の大会は選手にとっては出場するだけで名誉なことであり,母国を代表するという誇りと重圧は選手にしかわからないものだと思います。

彼らがどれほどのストレスの中でサッカーをしているのか。

私はどちらのチームが悪いと言いたいわけではなく,どちらのチームも純粋にサッカーを楽しむことすら難しい状況に追い込まれているのです。

そんな中でのあのシーンで私は単純に

「サッカー大好き負けず嫌いの少年達が,本気で勝負にこだわった」

と思いました。

PK戦で負けて崩れ落ちるオランダの選手達に向かって,「ざまあみろ」と言わんばかりに煽って見せるアルゼンチンの選手達。

まさにストリートサッカーそのものです。

言葉遣いとか振る舞いとか,道徳的には子どもに見せられるものではありませんが,ストリートサッカーならありえます。

メッシ選手のインタビューもその見方で観るとまさに負けず嫌いそのものです。

確かにレフェリングには疑問が残りますが,あなたはあの試合のレフェリーとしてあの舞台に立てますか?

あのレフェリーがどれだけの経験と努力を積んできたと思いますか?

それでもあのレフェリングになったと言うことは,どれだけ「やんちゃな試合」だったかということです。

子どものしょうもないケンカをただしくレフェリングすることなんて難しいですよね。

だからとことんやらしておけばいいのです。

ただしルールに基づいて選手の安全と安心を確保することだけは忘れずにです。

だからイエローカードがあんなに出たのです。

このシーンを見てください。

モドリッチ、試合後にPK失敗の“息子”ロドリゴを抱きしめて…「PKは誰もが失敗するものさ。お前はいつかW杯を勝ち取るよ」 | カタールW杯2022(DAZN News) - Yahoo!ニュース

レアルマドリードのチームメイトであるブラジル代表のロドリゴ選手を慰めるクロアチア代表のモドリッチ選手です。

モドリッチ選手が,素晴らしい人格者であることは間違いありませんが,モドリッチ選手とアルゼンチンの選手達との間に大きな違いは感じません。

その時の感情の揺れ幅が違っただけです。

ネイマール選手は,PK戦で敗退後に駆けつけたクロアチアのユニホームを着た子どもを静かに抱きしめました。

W杯】ネイマール悲願逃すも振る舞いは超一流「僕らは一緒に勝ち、一緒に負ける」(日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース

W杯は4年に1度だけ純粋にサッカー少年に戻れる場所。

そういう見方をすればもっとW杯を楽しめるかもしれませんね。