エコノメソッドでプロサッカー選手を育てるまでのブログ
ガチンコ子育て話

嬉しくて切ない時間

週末に三男が奈良にやってきました。

 

ジュニアユースのチームが決まり,サッカーを中学校年代も続けることにした三男。

もともとプロサッカー選手になりたいという目標があるわけではなく,私に無理やりサッカーをさせられたのが始まりだっただけに,三男にはサッカーで辛い思いをさせてしまいました。

それでもサッカーを通していろんな世界を見て,たくさんの経験を積み,素晴らしい仲間が出来たのも事実です。

特に仲間には救われました。

ジュニアユースのチームに誘ってくれたのも元のチームメイトでした。

三男にとってのサッカーはみんなで楽しむものです。

勝利に向かって仲間と全力にプレー出来たらそれで良いのです。

 

奈良に来た三男は,とても穏やかな顔をしていました。

ゲームの世界に逃げ込み,無気力かつ文句ばかり言う姿は無くなっていました。

二男も

「三男は変わったよな。すごい素直になった。サッカーするって決めたからすっきりしたんやろな。」

と言っていました。

昔のように三男は二男とアニメの話で盛り上がり,長男にくっついて,楽しそうに鼻歌を歌っていました。

寝るときは久しぶりに三男とくっついて寝ました。

久しぶりに可愛らしい寝顔を眺めることができました。

 

翌日,長男の試合を観るために三男とナラディーアまで歩いて行きました。

グランドに着くとトップチームの選手がいました。

「長男の弟です。奈良に遊びに来たんですよ。」

と三男を紹介するとトップの選手が,

「おお,こんにちは。」

と言ってくれました。

こうやってトップの選手を身近に感じられるのもナラディーアの魅力です。

三男は兄達のサッカーを通して地元にいたら体験できなような事を経験しています。

きっとこの経験が三男を育ててくれるはずです。

 

いよいよ三男が帰るときがやってきました。

三男はもう帰るのと言う顔をしています。

私は

「また来いよ。待ってるからな。」

と三男の頭をなでながら言いました。

三男は

「うん。」

と言って頷きました。

三男はもうすぐ小学校を卒業します。

あんなに小さかった三男が中学生になります。

時の流れは本当に早いです。

三男が車に乗りこみました。

次に会うのはいつになるのでしょう。

「またなあ。」

私は車が見えなくなるまで見送りました。

 

また3人での生活に戻りました。

長男と二男もこころなしか少し静かです。

子どもの成長と共に家族が揃う時間がどんどん貴重になっていきます。

嬉しくて切ないですね。