エコノメソッドでプロサッカー選手を育てるまでのブログ
勝手に「ナラディーア」日記

2月26日(日)「幸せは自分の心が決める」

奈良クラブユースの卒団式でした。

場所はナラディーア。

1年前には無かった場所です。

高校3年生はユース設立の1期生で,3年間を奈良クラブで過ごした最初のメンバーでした。

3年前には奈良クラブユースもまだ無かったのです。

最初から高いカテゴリーと良い練習環境でプレーすることを求めれば,そこに入ることさえ出来れば,スタート地点がそこに決まります。

それが良いか悪いかという話ではなく,どこを選ぶかで自分の人生の方向性が決まるのです。

 

高校1年生からプレミアリーグでプレーする子。

高校1年生から県3部でプレーする子。

高校1年生からピカピカの人工芝で練習する子。

高校1年生から砂利まみれの土のグランドで練習する子。

 

どちらが幸せなのか。

私はこの3年間を人生の1部としてとらえるなら,ぜひ自分がやりたいと思った場所を選んでほしいなと思います。

確かにキレイで華やかな世界は羨ましいと思います。

でもキレイで華やかな世界が必ず幸せかと言えばそうではないと思います。

なぜなら幸せは自分の心が決めるからです。

彼らは奈良クラブユースを選びました。

その選択が良かったのか悪かったのかは,現在の彼らの心が決めるでしょう。

 

彼らは土のグランドを中心に練習し,3年かけて奈良クラブユースを県2部に昇格させました。

無から県2部へ。

これがどれほどの功績なのか。

現在プレミアリーグやプリンスリーグにいるチームも,過去の先輩たちの誰かが最下部カテゴリーからスタートさせて,1年かけて1つ上のカテゴリーへと昇格させたのです。

土のグランドで泥んこになって戦ってきたのです。

奈良クラブユース1期生も同じです。

トップチームがJ3に入会し,ナラディーアが出来て,

「お前らずるいよなあ。俺らはいつも何かが出来たときに終わるわ。」

と笑って後輩たちをいじる1期生。

彼らには胸を張って「俺らのおかげ」と言い切って欲しいです。

それだけの価値がある3年間だったと思います。

 

これから大学に進む子もいれば社会人になる子もいます。

キラキラと輝く育成年代も終盤です。

彼らの今後の人生がサッカーに恩返しできる人生になることを願っています。