エコノメソッドでプロサッカー選手を育てるまでのブログ
勝手に「ナラディーア」日記

3月22日(水)「ユース新チーム始動」

今日の奈良は初夏を思わせる気候でした。

グランドには桜がちらほらと咲き始めています。

草刈りをしたのでいい感じに公園ぽくなってきました。

 

私は卒業式を終えて遊びに来た三男と一緒にナラディーアに来ました。

フルピッチに3つのコートを用意して,新入団の選手達が合流したユースチームは,所狭しと攻撃から守備へのトランジションのトレーニングをしていました。

99%の選手たちが半袖シャツに短パン。

新入団の選手は真新しい白シャツが輝いています。

その後は4チームに分けて紅白戦が行われました。

贅沢にもフルピッチ2面を使っています。

これも専用グランドが2面もある利点です。

 

長男は青チームの左インテリオールとして3本ともプレーしました。

残念ながら得点はできませんでしたが,熱い中でもハードなプレッシングや1対1のデュエル,エリア3への侵入を懸命に継続していました。

得意ではないコミュニケーションも続けています。

特に目を引いたのは,アンタッチでプレー出来るときも敢えてコントロールをしてぎりぎりまで相手を見ていたところです。

このプレーはトップチームでも少しずつ出来るようになっていて,相手からしたら予測して速く動き過ぎると逆をとられるプレーです。

本人も「最近は疲れるプレーも嫌じゃないし,小学校の頃みたいに純粋にサッカーを楽しめるようになってきた。」と言いますから,精神的に一皮むけたのかもしれません。

 

チームは一気に人数が増えたことで活気づいているように見えますが,どこかピリピリとした緊張感がありました。

それもそのはずでトレーニングの様子から判断し,近々コーチ陣が選手達をAチームとBチームに分けるからです。

「Aチームに入りたい」

選手達の本音でしょう。

当然です。

チームに合流して数日で自分のストロングをコーチにアピールしなくてはいけないのは,なかなかのストレスだと思います。

でも奈良クラブはエコノメソッドを導入した育成型のクラブです。

そのことを分かって入団しているはずです。

Aだから優れているとか,Bだから劣っているとか,考えすぎるのはナンセンスです。

現在の自分の課題に合ったチームで丁寧にサッカーを学び,いずれはAチームやトップチーム,さらには海外でプレーする。

その志が1番大切です。

目先の華やかさに目を奪われて,学ぶべき大切なことを見失っては,奈良に来た意味がありません。

おそらく今年度のAチームは奈良県2部を1部に上げるマストを背負い,Bチームは3部を2部に上げるマストを背負うことになります。

どちらも年間を通したリーグ戦なので安定した結果が必要になりますし,特に3部は土のグランドが主戦場になりますからフィジカル的にもハードになります。

それも新1年にとっては2学年上の3年生と戦うことになるので簡単ではありません。

だからはやる気持ちも分かりますが,自分に与えられた場所で,丁寧に,一生懸命,思いやりを持ってプレーすることが大切だと思います。

それは長男も同じです。

だからトップに行ってもユースにいても,必死で自分の課題と向き合っているのです。

 

トレーニングを観ていた三男はすっかり日焼けしました。

ダリオ監督とも久しぶりに話が出来ました。

と言っても恒例の

「コモエスタス?」

「ムイビエン!イートゥー?」

「ムイビエン!」

というやり取りだけですが(-_-)

それでもエコノメソッド関西トップエリートやエコノメソッドキャンプで精一杯プレーしていた頃の三男を知っているダリオ監督と再会できたのは,三男にとってはいい刺激になったと思います。

実は奈良クラブユースには地元のジュニアチームで一緒だった選手が長男を含めて3人います。

ジュニアユースにも二男を含めて2人います。

縁があって元チームメイトが5名も地元を飛び出して奈良クラブでサッカーをしています。

できたら三男も奈良で…。

そんなことをちょっと思ってしまいますが,三男が幸せに感じるチームでプレーすることがベストですので,いつか三男がそんな気持ちになったら相談に乗ることにします。

焦らない,焦らない(>_<)