エコノメソッドでプロサッカー選手を育てるまでのブログ
サッカー愛にあふれたうんちく話

育成から逃げないエコノメソッド

エコノメソッドの公式ツイッターである動画が紹介されていました。

相手のハイプレスに対して有効なスペース且つ数的優位を確保しながら前進しフィニッシュまで持っていくシーンです。

このシーンはナラディーアで行われた奈良クラブユースのTMで起きました。

10番が長男です。

この動画だけを観ると,エコノメソッドを学んでいればこのようなプレーが出来るようになるように思いますが,そんなに簡単なものではありません。

 

この試合だけでもビルドアップに失敗して,見事に相手にはめられてしまうプレーが何度もありました。

長男はこのようにエリア1からエリア2,エリア3への前進を,アメージングアカデミー時代の中学校1年生からずっと,インテリオールとしてトレーニングし続けています。

だからいい意味ではまり慣れていますし,いい意味で何度も成功を体験してきています。

このようなビルドアップは一人だけでは絶対に出来ません。

全員が正しいポジションに立ち,出来た有効なスペースにいる選手を確実に使う。

サッカーをした経験がある人ならわかると思いますが,平面で見ていると人と人が重なり合うために,どこに有効なスペースが有るのかを見つけることは簡単ではありません。

テレビやゲームなどでサッカーを観たりプレイしたりする人が,有効なスペースをすぐに見つけられるのは,グランドを第3者として立体的に観ているからです。

実際,エコノメソッドのトレーニングでは,俯瞰的にスペースを見つけるようなトレーニングがあります。

長男はそのようなトレーニングを小学校時代を入れると6年以上しています。

長男に聞くと

「言葉では上手く言えやんけど,相手がこうやってプレスをかけて来たら,自分がここにいるとあそこにスペースが出来る。だからこのポジションの選手がフリーになる。そんな感じ。」

と答えます。

ちなみに長男が試合の中で困っているときは,相手のレベルがそれほど高くないときです。

自分がこれまでの経験で学んできた通りに相手が動いてくれないと,前進の道筋がよく分からなくなり,長男の頭の中で混乱が起きるようなのです。

「今日はなんか変なんよなあ。」

と試合後に言いに来ることもあります。

これもサッカーの面白さであり,難しさでもあります。

長男はトップチームの選手とプレーするときも,あえて動かずにライン間に立っていたり,居てほしい場所に仲間の選手が立っていないと遠慮せずに指示を出したりしています。

選手のレベルが上がれば上がるほど前進するイメージが正確になっていく。

きっとそんな感じなのでしょう。

 

サッカーには勝ち負けがあります。

どんなにトレーニングしてきていても,前からのプレスにはまり,失点することも多々あります。

特にトーナメント戦は難しく,リスクを回避したくなりますが,エコノメソッドは育成から逃げないので,いつも冷や冷やの試合をしています。

それを勇気を持って繰り返してきたからこそ,この動画のような前進がたまに出来るようになるのです。

私はサッカーを学ぶことが育成年代には何よりも大切なことだと思っています。

サッカーはゴールを奪うためには必ず前進しなければいけませんから,前進の仕方を学ぶことはサッカーを学ぶこととも言えるのです。

もし私のような考え方に共感されるのであれば,アメージングアカデミーや奈良クラブは最良のクラブと言えると思います。

なぜならエコノメソッドが導入されているからです。

現在の奈良クラブトップチームが初参入したJ3の舞台で,上位のチーム相手でもゲームを支配出来るのは,ある意味当然と言えば当然なのです。

なぜならエコノメソッドが導入されているからです。

それほど確かなメソッドなのです。

もしかしたら来年度にJ2昇格なんてこともあり得るかもしれませんね。

あ,その前に奈良クラブユースは県1部リーグに昇格したいですけど。