エコノメソッドでプロサッカー選手を育てるまでのブログ
サッカー愛にあふれたうんちく話

夢中(ゾーン)論

EURO2024もノックアウトステージに入り,感情が複雑に揺れる試合が続いています。

サッカー強豪国を苦しめる中堅国。

弱者のサッカーと言えばそうなのかもしれませんが,それもサッカーであり,EUROやW杯の醍醐味でもあります。

母国の代表としての誇りと意地。

そんな感情的な試合には常に「冷静と情熱」が交差します。

情熱的なプレーのように見えて冷静。

どんなに厳しい状況でも正確にボールを扱えます。

冷静なプレーのように見えて情熱的。

正確にボールをコントロールしたかと思いきや弾丸のように仕掛けていきます。

きっとトップレベルの選手になればなるほど,「冷静と情熱」という感情をプレーに転嫁できるのでしょうね。

いわゆる「夢中(ゾーン)」ですね。

 

さてさて,怪我をしていた長男はようやくフル出場できるほど回復しました。

しかし,試合勘は鈍り,フィジカル的にもフィットしきれていないので,いわゆるキレはまだまだありません。

どこか怪我を心配しているようにも見えます。

きっと不安があるのです。

もともと感情をむき出しにプレーするタイプではありませんが,気性は荒い方ですし,仕掛けていくプレースタイルなので,それに比べると最近の長男は知らず知らずに大人しくプレーしてしまうのでしょうね。

大人しくプレーすると言うことは冷静とも言えます。

でもこの冷静は情熱と一体ではありません。

長男がやりたいサッカーではありません。

不安な気持ちが分からないわけではありませんが,自分から感情を出していかなければ情熱的なプレーなんて出来るわけありません。

今はとにかく走る。

仕掛ける。

声を出す。

たくさんの失敗を繰り返す。

そうすることで感情が抑えられなくなり,不安が消えて,サッカーをプレーすることに対して「夢中(ゾーン)」になると思います。

そうなればこれまで幾度となく学んできた冷静が自然と現れるはずです。

感情は概念的なものですが,人がプレーする以上,感情はものすごく大切です。

感情をいかに冷静と情熱が一体となった「夢中(ゾーン)」状態に持っていくか。

そのすべを知る方法は人それぞれですが,普段の練習が大切なことは間違いありませんね。