エコノメソッドでプロサッカー選手を育てるまでのブログ
(仮の題名)「サッカーが大好きな国でプレーするまでの話」

エコノメソッドを導入した日本初のアカデミー

エコノメソッドを導入した日本初のアカデミー

実は長男よりも前からエコノメソッドを学んでいた先輩達はジュニアユースの進路選びに悩みを抱えていました。エコノメソッドスクールにはジュニアユースのカテゴリーが無いために求めている学びがここで途絶えてしまうからです。

J下部のジュニアユースに進む選手、街クラブや中体連に進む選手等、様々ですが、練習を重ねていくとエコノメソッドの学びが薄れてしまうことが保護者の間では危惧されていました。これまでの保護者の皆さんは「なんとかジュニアユースでもエコノメソッドを学び続けたい」とアメージングスポーツ・ラボ・ジャパンの濵田社長に何度も各々で訴えてくれていました。その切なる願いを受けてここに立ち上がったのがグランデ・アメージング・アカデミーなのです。

グランデ・アメージング・アカデミーは山梨県北杜市で長く活動されていたグランデというチームが母体となりました。

子どもたちが生活する寮は、山梨県北杜市小淵沢町にある企業の保養所を改装されました。今はもう無くなりましたがアウトレット八ヶ岳という商業施設の目の前にあります。

文字だけだと土地勘が無い方は分からないと思いますが、ここは清里高原の麓にあたる標高1000mの高地で、まるで北欧を感じるようなリゾート地です。私達の地元は湿っぽい海風を感じる太平洋側の低地ですので肌に当たる風がツンとした清々しさに感動しました。寮を出ると乗馬を楽しむ人もいます。

ここはまさにサッカーだけに専念できる、ある意味「サッカー虎の穴」のような場所なのです。

初年度の選手構成は、元グランデジュニアユースの選手達と今年から入寮した中学2年生数名と中学1年生20数名です。グランデの選手は当然通い生です。通い生は他にも数名加入しました。彼らは甲府市方面からの通いでした。

監督はダリオ・ロドリゲスです。長男が初めてMVPを獲得したエコノメソッドキャンプでアドバイスを聞きに行ったあのダリオです。

ダリオはエコノメソッド関西のスクールコーチをしていましたが、このプロジェクトで監督に抜擢されました。長男にとっても私たち家族にとっても幸運でした。

トレーニング場所は何とさらに標高が高いジュネスという施設にある天然芝のグランドか人工芝のグランドと体育館です。そこはスキー場なので冬場の夜の練習は極寒となります。私達の地元では考えられない環境です。

1週間の活動回数は、自主練習日を含めて平日4回、土日のどちらかが試合で1回、計5回を基本としていました。もしかしたら少ないと感じる方もいるかと思いますが、元は自主練習日が無かったので計4回でした。スペインでは育成年代は週4回が普通らしく、このあたりもスペイン仕様になっていました。

それもこれもグランデ・アメージング・アカデミーの目標が「世界に通じる選手の育成」だからです。サッカーサービス社のエコノメソッドを全面導入してスペイン人コーチが直接指導することで、世界でプレイ出来る選手を育てることがこのアカデミー最大の目的です。

子ども達は日々の練習から徹底的にエコノメソッドを学びます。それを中学校卒業までの3年間、丁寧に丁寧に続けます。ユース年代に上がる頃には、ジュニアユース年代で習熟すべき個人戦術とポジション戦術が当たり前になることを目指しています。

私と長男がヴィッセル神戸のお誘いを断ってでも、このアカデミーに来たかった理由がまさにこれです。私は「サッカーは習慣のスポーツ」だと思っています。その習慣が長男が目標にしているスペインのサッカーでなければ意味がありません。スペインの同年代の子どもたちが現地で学んでいることを日本に居てもこのアカデミーでなら学べるわけです。

私達は絶好のタイミングで,望んでいたトレーニングが受けられるジュニアユースに加入出来たのです。それもこれも,これまでの保護者の皆様のおかげであり,スペイン遠征での結果の賜物でした。

 

次回は「二男と三男が山梨へ移籍する」です。