クラブユース全国大会で確認した立ち位置
南国宮崎は暑さは尋常では無かったですが,海風が心地よく,夏休みそのものでした。
私は常勤講師として奈良県の小学校で勤務中です。収入と有休は少なく,正直に言えば休んでいる身分ではありません。でも,息子が初めて掴んだ全国大会の舞台です。行かないという選択肢はありませんでした。2泊3日の弾丸日程で,家族総出で宮崎入りすることにしました。
チームで移動する長男を関西国際空港まで送り届け,私達は宮崎へ一路自家用車を走らせました。
私はかなりの距離の移動なので覚悟を決めて運転をしていましたが,二男と三男はのんきなもので,後部座席で映画を観ながらくつろいでいました。運転はかなりきつかったですが,息子達と一緒に居られる喜びが勝っていました。なにより,長男の全国デビューです。気持ちが高鳴りました。
山口県のホテルで一泊し,宮崎県の試合会場に着くころには,運転の疲労はピークでした。それでも,キレイな天然芝2面のグランドと奥に見えるシーガイヤのホテルに疲れが吹き飛びました。
私は防球ネット越しに椅子を置き,今か今かと試合開始を待ちました。相手はFC東京U18です。県1部リーグに所属している奈良クラブユースはプレミアリーグ所属のチームと試合をすることはほぼありません。余計に胸が高鳴ります。
徐々に観客が集まりだしました。FC東京には太鼓を持ったサポーターも来ていました。
いよいよアップが始まりました。長男はこの試合のために用意した新しい天然芝用のスパイクを履いています。この舞台に立てた喜びを実感しているのでしょう。いつも以上に楽しそうな顔をしていました。それは私も同じです。色々な誘いを断り,学びに拘って,ようやくたどり着いた息子の晴れ舞台です。嬉しくない訳はありません。
この大会のレギュレーションは4チームでの予選リーグを行い,1位になったチーム同士で宮崎ラウンドの決勝を行います。奈良クラブユースのグループにはプレミアリーグ所属のFC東京U18と横浜FCユース,東海プリンスリーグ所属の清水エスパルスユースがいました。宮崎ラウンドでは少なくても3試合,最大で4試合行えます。これまでの奈良クラブユースにとって最高の舞台なのです。
試合の内容の詳細は私のブログにあげていますので,そちらを参照していただくとして,奈良クラブユースは3戦全敗。横浜FC戦のみ得点が出来ましたが,3試合で12失点という結果になりました。長男は全試合にスタメン出場し,孤軍奮闘しましたが,最後の試合で無念の負傷交代をしてしまいました。それでも,初めて経験した全国大会の舞台かつ言い訳できない相手で,自分の立ち位置を確かめることができました。足らないのはメソッドではなく戦い切る体力と精神力。チームを勝利させる逞しさでした。
私達は2戦目の清水エスパルスユース戦での大敗を見届けて岐路に着きました。行きのような高揚感は無く,旅の終わりの喪失感のみがありましたが,それでも長男が全国の舞台でプレイする姿をこの目で見れたこと,二男と三男にそれを見せることが出来たこと,これまでの私達の歩みが間違っていなかったことを確信出来たので,最高の思い出になりました。
ちなみにこの大会の優勝チームはガンバ大阪ユースでした。このチームには長男の友達が所属しています。豪雨の影響で変則な試合時間になる中で奇跡的な大逆転劇を見せての優勝でした。長男と私は羨ましさと届きそうで届かない距離に複雑な気持ちになりました。
次回は「ECLOGA2024での覚醒」です。