県1部リーグ優勝と一抹の不安
奈良育英高校の試合に負けてからしばらくして長男は左ウイングとしてプレイするようになりました。
パワーバランスが違うリーグ独特の難しさの中出、長男は左サイドを主戦場に大好きなドリブルでボールを前進させていきました。これまではインサイドでプレイしていたので,180度の視野で済むサイドは長男にとっては楽過ぎたようで,後半になると緩慢なプレイも目立つようになりました。長男に尋ねると「なんか飽きてくるんよなあ。」と返答。長男にとってはあるプレイにだけ限定してしまうと,サッカーそのものの楽しみが下がる様子でした。
それでもチームは順調に勝ち星を重ね,残り2試合を残して県1部リーグ2位以内を確保しました。これによって関西プリンスリーグ昇格戦への出場権獲得です。
3年前,奈良に来ることを決めたときにたどり着ける最上位の試合がこの昇格戦でしたから,県3部リーグからくじけずによく戦い抜いたと思います。最後の試合です。満喫してほしい。そんな親心とは裏腹にチームには一抹の不安がありました。それは長男の左サイドにボールが届くのかということです。何度も行われた大学生とのTMでもそうですが,簡単に左サイドにボールを入れられるシーンでも,なぜかボールは右側へと寄っていきました。監督の想い,選手の特性と想い。それらがかみ合っていない状況に見えました。長男も自分にボールを入れない仲間にイライラしたり,時にはケンカしたりまでしていました。
エコノメソッド選抜からの仲間や同郷の仲間がいるガンバ大阪ユースとのTMではその不安が表面化しました。前半で大量失点して敗戦。長男にはボールがほぼ入らず,右サイドから崩されて失点。ビルドアップを狙われて失点。左サイドで幅をとっている長男は守備にすら関われないこともありました。
長男を警戒した相手は右サイドへとボールを誘導することも増えていました。さあ,どうする。チームは残りのリーグ戦で長男を起用せず,長男は試合勘まで失っていくことになったのでした。
次回は「プリンスリーグ昇格戦で見せた意地」です。