エコノメソッドでプロサッカー選手を育てるまでのブログ
サッカー愛にあふれたうんちく話

U15の成熟と信念

昨日はU15のサンライズリーグへの入替戦が奈良フットボールセンターBピッチで行われました。

トーナメントで2連勝すればサンライズリーグに昇格し,来期はサンライズリーグ2部でプレーできます。

奈良クラブU15は今季の奈良県1部リーグで優勝したことでサンライズリーグへの入替戦に参加しました。

対戦相手は京都府リーグ2位のチームです。

1年間の集大成のようなトーナメントの初戦ですので,精神的なストレスが高い試合でしたが,奈良クラブU15は臆することなくトレーニングの成果を発揮してアグレッシブに仕掛けていきます。

特にサイドで数的優位を作り,ショートパスを駆使して深い位置まで切り込み,シンプルにセンタリングを上げていく戦術は明確で,相手チームを後ろ向きにさせていきました。

深い位置からのセンタリングを意識した相手に対して,左サイドからの崩しからカットインし,中央へのパスからのダイレクトシュートが見事に先制ゴールになります。

チームとしての習熟を感じられる見事なゴールでした。

しかし,ストレスがかかる試合はまだ終わっていません。

相手チームにも1年分の意地があります。

アグレッシブに攻める奈良クラブの右サイドの背後を狙います。

たびたびシュートシーンを生み出していき,混戦からついに同点ゴールを生み出しました。

つくづくサッカーは面白い。

1試合を通してずっと自分たちの思い通りには進みません。

だからこそのプランAとプランBです。

この試合は後半も一進一退が続きます。

主導権を握る奈良クラブ。

激しいフリーランニングからカウンターを狙う相手チーム

どちらも精一杯です。

奈良クラブは怪我人に続き,足をつる選手が複数人になりました。

やはり知らず知らずの間にストレスが蓄積していたのでしょう。

満身創痍の奈良クラブには不意に勝機が訪れます。

前半から優位に立っていた左サイドでFKを得たのです。

肉体的にも苦しい時間になっていたので深い位置でのセットプレーには勇気と希望が持てます。

ゴールの匂いがしました。

迷いなく蹴ったボールはGKの手が届かない高さからゴール奥の隅に吸い込まれました。

選手全員がベンチへと駆け寄り喜びを爆発させました。

入るときはこういうものです。

トレーニングしてきたことを愚直に表現し続けた奈良クラブの姿勢がこの勝利につながったのだと思います。

相手チームが劣ると言うよりは奈良クラブの信念ですね。

選手たちは安堵したことでしょう。

いよいよ来週は昇格決定戦です。

サッカーなので負けることもありますが,育成年代のチームとしてトレーニングの成果と課題や選手たちの成長への道しるべが明確になるためにも,現在のプレーモデルの実行にこだわってほしいなと思いました。

とりあえずは勝利の喜びを感じながらしばしの休息を楽しんでください。

あ、学生なので勉強も忘れずに(‘ω’)ノ