エコノメソッドでプロサッカー選手を育てるまでのブログ
ガチンコ子育て話

自分が思う正しい行動をする

私は子宝に恵まれて3人の息子がいます。

現在は高1・中2・小6の3兄弟はみんな健康に育ってくれています。

とても有難いことです。

しかし,思春期の3兄弟とは何かとぶつかるようになりました。

以前は「怖いお父さん」ですんでいたのですが,最近は「うるさいお父さん」もしくは「うざいお父さん」になってしまいました。

確かに自分が思春期の頃を振り返ると,お父さんという存在はなかなかめんどくさい存在で,何か言われるとイラッとして言い返したくなったり,何か言われるのが面倒なので距離を置いたりしていました。

だから3兄弟は極めて健全な成長をしているのだと思います。

そんな我が家は長男と二男が奈良県で生活し,三男が三重県で生活をしています。

いわゆる二重生活です。

一般的ではない生活をしています。

兄弟が離れ離れになっているのはとても残念なのですが,どうしてやり切りたいことがあるので昨年度末にこの生活を選びました。

男だけの3人生活はむさくるしいというわけでもなく,3人で何かと協力しながら楽しく生活をしています。

二男が思い付きで買ってきたUNOで勝負をしたり,ショッピングモールにお出かけをしたり,寝室で雑魚寝をしながらくっちゃべっていたり,なかなかの時間を過ごしています。

しかし,そこは思春期なので時々しょうもないことでぶつかり,殴り合いまではいきませんが,いや一度だけ合ったか…,ケンカになることもあります。

そんなときは逃げ道が無いのでとことんやり切るしかなく,数日にわたって引きずることもあります。

先日のことです。

二男の勉強のことで,私がかなり厳しいことを二男に言いました。

二男は私に言い返しました。

私はその言い返してきた内容に無性に腹が立ちました。

だから次の日から実行しました。

何を実行したかというと「自分が正しいと思うことを行動する」ということです。

まず私がしたことは,「朝起こすのは1回まで」にしたのです。

すると予想通り1回では起きてきません。

私は遠慮なく一人で朝ご飯を食べ始めました。

2人は虫の気配でも感じたのでしょうね。

7時15分頃に起きてきました。

当然,私は食べ終わっています。

私は2人に,

「パパはこれから自分が正解と思うことをやる。だからお前らも自分が正解と思うことをやれば良い。パパはお前らを1回は起こしたからな。起きれなかったのは自分たちの甘えや。」

と言い切ってやりました。

特に二男は8時過ぎには登校するので,冷めた朝食を食べて準備したらもうギリギリです。

事情で預かっていたスマホも返しました。

「自分が約束を守らないからスマホを預かっているのに文句言われたら気に入らん。だから返す。スマホがあっても勉強が出来ると証明したらいいし,もし出来なかったとしてもそれは自分の責任やろ。スマホのせいにして勉強が苦手な人生を歩めばいい。お前の人生やからパパの人生じゃないしな。」

と言い切ってやりました。

当然,長男も聞いています。

その日から私は事あるたびに,

「自分の正解で行動しろ。助けてほしかったら助けてくれと言え。」

と言うようにしました。

私も「親としての役目を果たさなければ」という子ども達からしたら押しつけがましい考え方を捨てて,「せっかく親になったんだから親としてやりたいことをやろう」に切り替えました。

すると何と楽でしょう。

私ごとき未熟な人間が,どんなに偉そうに親ぶっても大したことなんてできるはずもありません。

親を楽しむ。

それならば未熟なりに楽しめそうです。

さっそく先日は長男に,

「今から自転車を車に積んで,明日香村にサイクリングに行くぞ。」

と言ってとっとと昼ご飯の用意を始めました。

長男は,

「お,おう。」

と私の勢いにつられるように返事をしていました。

結局,長男も明日香村のサイクリングを満喫し,冬の冷たい風を全身に感じながら古代のロマンを一緒に味わったのでした。

不思議と二男が変化しました。

二男は片付けが苦手です。

何度言っても片付けられません。

そのことで何度もぶつかっていましたし,お互いがイライラしていました。

でも,最近の二男は,

「あ,そうやった,片付けやな。」

何て言って片付けるのです。

私からしたら片付ける前と片付けた後の違いがよく分かりませんが,二男は少しだけ自分の正解で行動することの意味が分かったのかもしれません。

ところで,テストで5教科400点とれる子と300点の子では何が違うのでしょうか。

数字だけ見たら400点の方が良いと思います。

でも精一杯努力して300点だった子にとっては等身大の300点なのです。

大切にしたいのは「精一杯努力した」かどうかなのです。

私からしたらテストの結果が400点でも300点でも構いません。

常に「自分の目標に向けて自分の全力を出せる習慣」を身に付けることができれば,きっとテスト以外のことにも全力で向き合えるはずです。

テストは学力を数字で表した努力目標のようなもので,テストの点数を高くすることに価値があるのではなく,自分の目標にどれだけ近づけたのかに価値があるのです。

自分が正しいと思う行動をする。

息子たちが「正しさとは何なのか」に目を向けられるようになれたのなら,親としてこんなに嬉しいことはありません。

まあ,親が未熟なんだから子どもも未熟で当たり前なので,一緒に学び続けるのみですね。