エコノメソッドでプロサッカー選手を育てるまでのブログ
勝手に「ナラディーア」日記

3月1日(水)「今いる場所で全力でプレーする」

3月の初日は快晴でした。

快晴過ぎて明らかに花粉が舞っていました。

それも大量に…。

長男はトップチームのトレーニングに参加しました。

トレーニングの詳細や画像,動画はSNSでの発信は控えます。

なので今回はユースの選手と一緒にトップのトレーニングを観戦していた様子を綴ります。

 

ナラディーアの運用が始まり,これまでは王寺駅前のドーミー(学生寮)に住んでいた選手達が引っ越してきました。

目の前がグランドと言う環境で生活をする彼らにとって,トップチームの練習を間近で観ることが出来ることは,最高のキャリア教育です。

学生を終えたとき,職業としてサッカー選手を選ぶとするなら,ナラディーアでプレーするトップの選手は未来の自分像です。

それも近い将来の話です。

そのユースの選手は長男と同じアメージングアカデミー出身の選手です。

小学校を卒業してすぐに親元をは離れて県外の寮で生活をしました。

なんのために?

間違いなくサッカーを職業にするためです。

そしてその思いは高校年代になっても途切れることなく奈良県までやってきました。

ナラディーアはそんな選手が生活する場所なのです。

 

現在の奈良クラブのトップチームは練習を公開しています。

ホームページで日程が出ているので参照してください。

ナラディーアで生活しているアカデミーの選手も参観できます。

何なら部屋からも観ることは出来ます。

今日は私が声をかけたので彼が出てきてくれました。

 

彼とは長男のプレーを中心にトレーニングの様子を参観していました。

トップの選手の声,息遣い,足音,熱さはその場にいないと感じられません。

 

「正しい判断をしていると思うのであれば実行のミスを恐れない。」

「どんなに難しい状況であっても最善を尽くす。」

「コミュニケーションを止めた時点でチームスポーツではなくなる。」

「サッカーをしている間は年齢は言い訳にならない。」

「チャンスは一瞬で過ぎてしまう。だから1番勇敢な決断をすべき。」

 

こんな話をユースの選手としていました。

 

サッカー選手ならば,まず試合のベンチ登録メンバーに入ることから始まり,先発の11人に選ばれることを目指し,交代枠の中で出場を時間を確保することが大事です。

ということはベンチメンバーに入れなかったら,プレーすることで職務を全うすることすらできません。

交代枠に選ばれなくても同じです。

選手たちは常にチーム内で競争をしています。

腐っていたら絶対に良い方向には向かいません。

選ばれるかどうかを決めるのは選手ではありませんから,選ばれたときにチームの勝利のために最善のプレーができる準備を続けるのみなのです。

 

ユースの選手が素敵なことを言っていました。

「自分がいる場所で全力でプレーするだけっす。」

まさにその通りです。

今自分がいる場所で全力を出せない選手が,場所が変わったら全力を出せるようになるとは思えません。

長男は練習終了の声がかかった時にピッチに崩れ落ちていました。

相当しんどかったと思います。

でもそこまでやり切らないとこの場所には立てないと言うことです。

一緒に参観していたユースの選手は,うずうずしていたのでしょう。

寮の仲間と一緒に自主練に飛び出していきました。

受けた刺激をすぐに表現できるグランドがナラディーアにはあります。

毎年のように複数のアカデミー生がトップに昇格する未来がやってきたら,きっと奈良クラブはJ2に定着していると思います。

そしてその未来はそう遠くないのかもしれませんね。