エコノメソッドでプロサッカー選手を育てるまでのブログ
サッカー愛にあふれたうんちく話

奈良チャレンジ第1章その1

二男が地元に帰りました。

2年前,長男が山梨県の公立中学校を卒業し,アメージングアカデミーの卒団にともない奈良クラブユースに入団しました。

その1年前から奈良クラブジュニアユースに入団し,1年間地元から奈良まで通っていた二男と共に奈良に3人で引っ越してきました。

奈良チャレンジ1年目は,長男がユースでU18の一員として奈良県3部リーグを戦いました。

ほぼ土のグランド。

実力差のある相手ばかりでした。

大量点で勝つことがほとんどでした。

思い出深い試合は,ボールが水たまりで浮かぶほどの泥んこサッカーと突然の雷で試合が終了間際に延期になって後半10分だけのために2日連続で桜井高校に行ったことです。

これが県3部の実態です。

同じ高校生なのに,スタジアム付きの天然芝でプレーする子がいれば,泥まみれになってプレーする子もいる。

まさにカテゴリー格差。

アメージングアカデミーの同期にはプリンスリーグでプレーしている仲間がいます。

悔しさや羨ましさが正直ありました。

それでも長男は自分が選んだ道を信じてやり切りました。

二男は転校したことや初めてのアパート暮らしに戸惑いながらも,U15の2部リーグで中学校のグランドを転々としながら,こちらも泥んこサッカーを戦いました。

1年目はなかなか勝てない試合が多かったですが,二男がサイドバックとして定着したこともあり,なんと2位でフィニッシュしました。

二男はチームの懇談会でなぜか唯一「2部リーグ優勝」を宣言していました。

どこから生まれた自信か分かりませんが,そんな二男にとっては悔しい2位となりました。

転校したことは二男にとって大きな挑戦でしたが,通っていた頃よりも安定して練習ができるようになったことで,サッカー選手として戦える心技体になりました。

ようやく二男がサッカー選手になった感がありました。

しかし,柏木公園と奈良県フットボールセンター,たまにトドロキフットサルガーデンとヤナギフィールドを練習場にして,平日の夜に転々とする1年間は本当に大変でした。

泥だらけになった靴下をアパートの水道をお借りして,雨の中で黙々と洗ったこともありました。

本当にきつかったです。

ではなぜ私たち家族はわざわざ地元を離れて引越しまでして,専用グランドが無いクラブに加入したのでしょうか。

その答えは,サッカーサービス社のエコノメソッドと完成予定のナラディーアの存在しかありません。

奈良クラブは昨年度からエコノメソッドを導入して,アカデミーからトップチームまで一貫した指導を行っていました。

長男のコーチのダリオ・ロドリゲス氏は長男が小学校の頃から指導を受け続けているコーチです。

彼にサッカーを教われることは長男にとって最大のメリットです。

私は育成年代にとって系統立てている指導は重要だと考えています。

それは長男も同じ考えです。

サッカーには各年代に合った必要な学びがあります。

個人の実力も含めて指導内容が系統立てていると,子どもたちは戸惑い無くサッカーを楽しみ,成長していけます。

長男と二男は,環境が整わないクラブにあっても,確かなメソッドによって確実に成長を遂げていくことが出来ました。

そしてついについに専用グランドであるナラディーアが完成したのです。

これで週3回の練習が全て真新しい人工芝のグランドで行われることになりました。

私の送迎も不要になりました。

二男にとってはU15としてユース昇格をかけた1年が始まりであり,長男は試合会場がほとんど人工芝なった待望の県2部リーグの幕開けです。