エコノメソッドでプロサッカー選手を育てるまでのブログ
勝手に「ナラディーア」日記

6月28日(火)「突き抜けた青と獰猛な緑」

しばらく大きな変化が見られなかった奈良クラブ新拠点。

本日も大きな変化は無し。

奥の方で重機が動き,手前にはこれまでにはなかった業者の車両がありました。

早すぎる梅雨明けは水不足のことを考えると恐怖ですが,工事は一気に加速してほしいと願います。

新拠点から見える空はどこまでも突き抜けた青で夏の解放感があります。

まさにビールが似合う空ですね。

私はサッカーボールを無くすことが嫌です。

それは小さい頃にサッカーチームに所属できずに,サッカーボールも「本物」を買ってもらうことが遅かったからかもしれません。

ようやく買ってもらったサッカーボールは表面の皮が剥がれ,スポンジが現れてもまだ使っていました。

これは一つの価値観ですので押し付けることはできませんが,どうしてもボールを無くすことに関しては気になってしまいます。

今日,長男が蹴ったボールがコンクリートの塀と金網を超えて,うっそうと茂った草むらに入ってしまいました。

とても登れるようなコンクリート塀ではありません。

私は,とにかく入れるところを探しました。数100m以上離れたところから何とか草むらに入ることが出来ました。

でもそこは私の背丈を超える植物とイバラが多い茂る獰猛な緑だったのです。

ボールを諦めるわけにはいきません。

私は迷わず獰猛な緑の中に入りました。

私は全身に引っ付き虫を付け,イバラに引っかかれながら,草木をかき分けてひたすら進みました。

360度緑に囲まれているので金網だけが頼りです。

数十分後,ようやくボールにたどり着きました。

でも来たということは帰らなければいけません。

暑さで呼吸は乱れ,全身から汗がこぼれ落ち,痛みでヒリヒリします。

心が折れかかる感覚を初めて味わいました。

初夏の午前中にアラフィフのおじさんが何をやってるんだか…。

満身創痍で脱出できた頃には全身はボロボロ。

公園の水をお借りして,体中に着いた引っ付き虫を取り除き,体を洗いました。

靴下はもはや引っ付き虫の楽園と化していました。

過去に船から船を渡り歩いて海に落ちたボールを拾ったこともありましたが,今回のボール捜索は過去で1番のきつさでした。

でも見つかって良かった。

47歳にしてボール捜索に必死になっている私を観ていた長男が,いったい何を思ったのかはわかりませんが,「道具を大切にする」という当たり前を実感的に学んでいてくれたら嬉しいです。

でも,くれぐれも真似はしてほしくないかな((+_+))