子どもは多様
私は公立小学校教諭として25年勤めました。
縁がなく1年生は担任しませんでしたが,それ以外はすべて担任しました。人数が多い学校にも少ない学校にも勤務しました。海辺の学校にも山辺の学校にも勤務しました。
どの学校にも地域の特徴があります。なぜならその地域の子どもたちが当たり前のように通うからです。それが公立小学校の当たり前です。
「なんで学校に行かないかんの?」
なんてすばらしい疑問でしょうか。当たり前のように学校に通えるということは,学校に行く理由が分からないということにもつながりるということです。日本が平和であり,子どもたちが守られているからこその疑問です。
ただし,この疑問に対しての答えが本当に難しい。地域性はあれど生活背景が多様ですので,子どもが求めている答えも多様です。
「おれ,漁師になるから勉強しやん。」
そう言い切る子どもにどんな答えを伝えたら良いのか。そもそも答えがあるのかさえ悩みます。
そうやって悩み悩み過ごした25年間は私の考え方の礎であり指針にもなっています。
子どもはやっぱり子どもらしい
今までたくさんの子どもたちと出会いました。
上手く学級経営ができずに子どもや保護者に迷惑をかけたことも何度もありました。私の指導力が原因で,貴重な子ども時代を有意義に過ごしてもらうことができなかったのですから,申し訳ない気持ちでいっぱいです。
それでもはっきり言えることがあります。それは,
「子どもは子ども」
だと言うことです。
ポケモンが好きですし,鬼ごっこを楽しみます。ご褒美のシールを喜び,徐々に宿題を嫌がります。美味しい給食にはおかわりをして,休み時間になると運動場に駆け出していきます。ゲームの話で盛り上がり,先生に叱られて落ち込みます。思春期になって生意気になり,好きな人の話で盛り上がります。
これらに地域性はありません。ということは,
「大人が発達段階に合った子どもらしさを大切にしてあげなければいけない」
ということです。
世の中が便利になりすぎて,子どもたちは容易に大人用の情報を手に入れられるようになりました。子どもたちは一見「大人化」しています。でも,それはあくまで一見なのです。
ぜひ,学級経営で困っている先生がいたらできるだけ単純な鬼ごっこやゲームをしてあげてください。きっと子どもたちは,あっという間に子どもに戻るはずです。だって本当は子どもなんですから。
経験をゆるく還元する
そんなわけでこのブログでは私が経験してきたことを興味のある方に少しでも還元したいと思っています。
当然,守秘義務やプライバシーもありますので,ブログに乗せていくことはゆるい内容になりますし,あくまでも私の私見です。
また,今も現場で子どもたちを大切にしている先生方がいる中で,私のような半端者が偉そうなことを言えるはずもありません。
だから批判的な内容も一切のせるつもりはありません。
私のブログが皆様のお役に立てるかどうかは分かりませんが,読んでくれた方の心のどこかに引っかかるぐらいにはなりたいなと思っています。