ボールを蹴るのは必然だった
私がサッカー経験者(当時はまだ現役)だったこともあり,長男がサッカーを始めたことは必然でした。
平日の夜に練習に出かけたり,休日に試合に行ったりするんですから,子ども心にサッカーに関心を持つのは当然です。
強制させたつもりはないのですが,勝手にボールを蹴っていましたし,それを嬉しくも思いました。
連れ合いもたぶん喜んでいました。
私が嬉しく思ったことこそが3兄弟をサッカー沼に引き込むきっかっけになるのですから,二男三男からしたらたまったもんじゃありませんね。
それからは私がどんどんこだわっていき,「サッカー選手になるために子どもは何をしたらいいのか」という考え方を追求しだします。
こうやって振り返ると子どもに主体性や自主性なんてありませんね。反省です…。
優しくてビビりな長男
長男が生まれたときは,すべての親が思う当たり前の願いしかありませんでした。
「生まれてくれてありがとう。健康に育ってほしい。」
それだけです。
父方,母方,どちらの祖父母も長男の誕生を喜び,長男を愛情たっぷりに育てました。
その結果,とっても優しい子に育ちました。
一人になると不安になって泣いてしまいますし,戦隊ものや仮面ライダーなどの戦いが激しいテレビは怖くて観ないですし,初めての人に会うと隠れてしまうようなかわいらしい「ビビり」なりました。
おねしょも長く続きました。
昔の写真を見ると家族の前では意気揚々としているのですが,外出先では不安そうな顔をしています。
これって長男のあるあるかもしれませんね。
沼にはまる
① プラレールの沼
長男が好きになったのは乗り物でした。
絵本の読み聞かせをたくさんしたことも原因だとは思いますが,男の子の定番に関心を持ちました。
まずは機関車トーマスです。
あの始まりの音楽を何度聞いたことか。長男はこのアニメをよく見ていましたから,プラレールへ流れになるのです。
私はとてもコレクター気質があります。一度関心を持つと何でも集めたくなります。例えば,マンガ本なんかは全巻集めて本棚にきれいに並べます。
ということはプラレールも同じで,我が家の2階は「プラレール博」かといわんばかりになっていきました。
それはそれは夢のような世界です。立体交差したり,連結させたり,長男はいつも遊んでいました。というか私も一緒に遊んでいました。
② 生き物捕りの沼
男の子はどうしても図鑑に関心を持ちます。親が買い与えるからでしょうね。
心優しい長男でも生き物に関心を持ちだします。
我が家のまわりは豊かな田園地帯でところどころに雑木林も残っています。
だから,虫取り網と虫かごを持って走り回るのもまた必然です。
私も子どものころは同じでした。
まずは近所の用水路でザリガニ捕りです。
ザリガニはあまり水がきれいなところに住まないので捕まえたとしても誰も喜びませんが,私と子どもたちはザリガニを水槽に入れて眺めるのが楽しかったです。
さらに,その用水路にいる亀(おそらくクサガメ)も捕りました。
「であい」と言って地域の集まりで用水路を掃除することがありました。
そのときには亀を20匹以上はゲットして大興奮しました。
ただし,捕まった亀は必死で逃げようとするので,ゼニガメ以外はザリガニのようにじっくりと眺めることはできませんでした。
ちなみに我が家は伊勢志摩地域で撮影されたガメラの映画も好きになり何度も見ました。
続いてトカゲです。
このトカゲ捕りが恐竜へと続くのですが,近所に石垣でトカゲが捕れました。
カナヘビでもいいのですが,とにかく捕まえるのが楽しくて,見つけると「いたあ!」と心の中で叫んでそっと近づいて捕まえていました。
「トカゲのしっぽ切り」で有名ですが,まさになんどもしっぽを切られました。
切れたしっぽもしばらくはにょろにょろと動きます。子ども心にそれも楽しいのです。
捕りの最後はクワ捕りです。
私たちの地域では,たぶんカブト虫捕りまとめてクワ捕りと言います。
私は子どものころからクワ捕りが好きで,朝早く起きて雑木林に行って捕っていました。近所に蜜の匂いが漂う完璧なクヌギの木があったのです。
私のお気に入りはノコギリクワガタです。あのあごのカッコいい姿がたまりません。
子どもたちとも,近所の木に何度も行きましたし,車でクヌギの木を探しに遠征もしました。
秘密の場所もあるので教えられませんが,多い日でカブト虫を10匹以上捕る子もありましたし,木の皮の間に潜むヒラタクワガタをゲットした時はずっと虫かごを眺めました。
私の子どものころの夢の一つに,「家の庭にクヌギの木を植えてクワガタやカブト虫の森のする」というのがあります。
だから,密かに拾ってきたドングリを埋めて水を撒いていました。
③ 恐竜の沼
トカゲのくだりがありましたが,トカゲから必然的に恐竜の沼へと進化しました。
恐竜図鑑どころか,映画のジュラシックパークは今でもセリフが言えるぐらい観ています。
当然,フィギュアもあります。声が出るおもちゃもあります。
福井県の恐竜博物館で化石掘りもしました。
恐竜の話は今でも熱く盛り上がります。
④ 仮面ライダーの沼
あんなに戦隊ものや仮面ライダーがこわかった長男も幼稚園で友だちができると元気いっぱいになりました。
そこで影響を受けたのが仮面ライダーです。
長男が1番最初に見た仮面ライダーが仮面ライダーオーズです。メダルで変身するだけでなく,メダルの組み合わせで仮面ライダーの特性が変わるのがとても刺激的でした。
ということは私の性格がまたしても爆発します。
まずベルトが欲しいとなり,次にメダルが全種類欲しいとなり,ソフビ人形もそろえたいとなります。
特にソフビ人形はこだわりました。
フリーマーケットまで行きました。
結果的に昭和ライダーや2ndライダー(仮面ライダーには主役に影響を与えるライダーがだいたい出てくる),さらには魅力的な敵キャラまで集めてしまい,おそらく200体から300体はあります。
子どもたちと全てを並べてみたら,それはそれは爽快な光景になりました。
ちなみに私は仮面ライダーダブルが好きで,そのなかでもスカルがお気に入りです。
⑤スターウォーズの沼
私の母親がSF映画が好きでした。だから子どものころにETやスターウォーズを見せてもらいました。
その影響です。
「私が好きなものは長男も好きになる。」
スターウォーズも同じです。
映画のDVDはすべてそろっています。セリフも言えます。ライトセーバーもあります。エピソード7からは映画館にも行きました。
長男はルークスカイウォーカーが好きで,二男はオビワンケノービが好きで,三男はアナキンスカイウォーカーが好きです。
エピソード3を観ると,アナキンがシスになる瞬間に「やめろー。」と叫ぶ3兄弟がいます。
特にはまっていたのがライトセーバーごっこです。いつも3人で戦いをしていました。だいたい,長男はダースベイダー役になり,なぜかシスが勝ってしまいます。
いつも巻き込まれる二男と三男
何でも長男と私が始まりです。
そこに二男,三男が自然と巻き込まれていくことになります。
二男と三男は長男が好きなものは勝手に好きなってしまいます。
親の影響を受けやすいことが今さらながら分かりますが,それでも子どもと一緒に遊べたことは幸せな時間でした。
我が家はいわゆるテレビゲームは買っていません。テレビゲームそのものを否定しませんが,我が家には必要が無いものです。
いや,私には必要が無いものです。そのあたりのことについては別の機会に綴りたいと思います。