エコノメソッドでプロサッカー選手を育てるまでのブログ
サッカー愛にあふれたうんちく話

セレクション物語

サッカーの世界には「セレクション」というものがあります。

サッカーだけに限りませんが,「選ばれる」「選ばれない」によって,その後の人生が変わる人生の岐路がセレクションです。

これは子どもであっても同じです。

今回はセレクションについて私見を綴ります。

息子たちのセレクション

まずは息子たちの履歴です。

私の影響で「全員がサッカーをしている」ことがすでに悩ましい問題になっています。

綴っていてちょっぴり切なくなりました。

【長男のセレクション履歴】

〇小学校校4年生

地区トレセン合格 県トレセン合格

〇小学校5年生

地区トレセン合格 県トレセン合格

〇小学校6年生

地区トレセン合格 県トレセン合格 ナショナルトレセン東海合格 ワールドチャレンジエコノメソッド選抜合格 アメージングアカデミー山梨合格 ループチャレンジ合格

〇中学校1年生

県トレセン合格

〇中学校2年生

県トレセン合格 ナショナルトレセン関東落選

〇中学校3年生

県トレセン合格

【二男のセレクション履歴】

〇小学校4年生

地区トレセン落選

〇小学5年生

ループチャレンジ落選

〇小学校6年生

地区トレセン合格 エコノメソッド関西トップエリート落選 ワールドチャレンジ落選 アメージングアカデミー落選

〇中学校1年生

エコノメソッド関西トップエリート合格

【三男のセレクション履歴】

〇小学校5年生

地区トレセン落選 エコノメソッド関西トップエリート合格 ワールドチャレンジ落選 エコノメソッド選抜落選

〇小学校6年生

ワールドチャレンジ落選

合否の理由

ご覧の通り,長男はほとんどのセレクションに合格していますが,二男と三男はそうでもありません。

途中にコロナ過になったことや,二男が五年生,三男が三年生のときに1年間だけ山梨県のチームに所属したことを差し引いても,二男と三男は少ないです。

なぜか?

理由その一

長男は全てが初めての機会だったので,セレクションに対する準備や意気込みがありました。

それに比べると,二男と三男はセレクションというものがどういうものかを親も子どもも知っていたので,思入れが下がっていたことが挙げられます。

我が家は長男を中心にサッカー生活が進められていました。

二男や三男には申し訳ないのですが,長男で手いっぱいで,長男ほどの時間をかけてあげることができずにいました。

だから,どちらかと言えば巻き込まれてしまった二男と三男は,セレクションに受かりたいという強い欲がないのに,セレクションを受けてしまっていました。

だから,意欲的な子に対してどこか一歩下がっているようなプレーをしていました。

それでも「選ばれない」と切ないものです。

私たちの心は揺れました。

理由その二

「選ばれない」ことへの子どもが抱える不安です。

日本中,世界中の子どもや保護者が「選ばれない」切なさと向き合っていることと思いますが,それは我が家も同じです。

「選ばれる」優越感と「選ばれない」劣等感は子どものみならず親にも及びます。

我が家は長男がたくさん選ばれたことで,自然と二男や三男も当然受かるものという空気感がありました。

二男が小学4年生の時に地区トレセンを落ちた時のことを今でも覚えていますが,落ちた二男のチャレンジを褒めることなく,落ちたことをみんなで厳しく指摘してしまったのです。

確かに,二男にはセレクションに受かりたいという強い気持ちや準備はありませんでしたが,それは他人が求めるものではなく自身に沸き上がるものです。

それ以来,二男はセレクションには落ち続けます。

これは間違いなく私に原因があります。

小学6年生の時にやっと合格した地区トレセンにほっとした表情を見せた二男のことを今でもよく覚えています。

このことは三男により強く影響します。

三男は小学5年生の時に地区トレのセレクションに落ちます。

三男は「今を楽しむ」タイプで,セレクションなどに関心はありませんが,私が「楽しくサッカーすればそれでいい。」と説得した結果の落選でした。

三男はセレクションの際に楽しくプレーできていたので落選したことを受け入れられませんでした。

エコノメソッド選抜セレクションでは精神的な理由で腹痛を起こしてしまいました。

三男はどんどんセレクションを毛嫌いするようになりました。

小学6年生の地区トレのセレクションにはまったく見向きもしませんでした。

理由その三

「サッカー」をすることです。

誤解があってはいけませんが,それは私が考える「サッカー」という意味です。

セレクションに合格するために自分の良さを発揮することは当然です。

ですが,私はどうしても「サッカー」にこだわってしまい,子どもたちにセレクションであっても「サッカー」をするように常々話しています。

だから,セレクションの際に二男と三男のプレーはおそらく目立ちません。

チームの勝利のためにみんなで協力してプレーする。

それが私が考える「サッカー」です。

その私の考えに,先ほどの二つの理由が重なってくる二男と三男は,ますます目立ちません。

二男や三男が「スーパーな選手」ならそれでも目立つのでしょうが,彼らはそこまでではありません。

では,長男はどうだったのか?

長男は今でも言いますが「抜けるならドリブルで全員抜きたい。」と言うほどドリブルが好きです。

個が目立つプレースタイルなので,長男はセレクション向きと言えます。

だから,私が考える「サッカー」をしながらも,自分の好きなプレースタイルを局面で出せるので目立ちました。

しかしそれは小学校までです。

中学校になり,山梨で寮生活をしながらエコノメソッドを染み込ませたことで,現在の長男になりました。

長男は,中学校2年生の時のナショナルトレセン関東で落選します。

落選理由についての私見は,誤解があると困るので割愛しますが,その時の長男は必要なときのみ争点に絡むプレーをしていました。

つまりエコノメソッドで学んだことを,自分が出場したポジションや,相手の状況によって使い分け,「動くときのみ動く」,「絡むときのみ絡む」,そんなプレーをセレクションでもしたのです。

私はそんな長男を観ていて「サッカー」が上手くなったなと思いました。

相思相愛

さて,長々と綴りましたがそろそろまとめます。

息子たちのセレクションと向き合い,一喜一憂してきた経験から,私は,「セレクションに心を動かすことにそれほどの価値がない」と考えるようになりました。

なぜならば,セレクションは「選ぶ側」の好みであり,相性が合わなければどんなに望んでも「選ばれない」からです。

それは相思相愛。

例えば「選ぶ側」が好む選手をリサーチし,その準備をした場合は,「選ばれる確率」は上がるでしょうが,そうでなければ確率は上がりません。

好まれるためにプレーする。

案外セレクションはそれぐらいの感覚の方が気持ちも楽なのではないでしょうか。

メリットとデメリット

セレクションに合格すると,○○トレセンとか○○選抜とか,自分に肩書は着きますが,所詮はサッカー界だけの世界です。

確かに,トレーニングが受けられたり,大会に出られたり,友だちが増えたりというメリットもあるのですが,トレーニングが合わなかったり,負荷が上がりすぎてケガをしたりというデメリットもあります。

長男は,トレセンではよくケガをしました。

自チームのトレーニングにプラスアルファで行うわけですから,子どもの体が悲鳴を上げるもの今なら理解できます。

ましてや,我が家の二男三男のように心がついてきていない場合もありますから,親として気をつけなければいけません。

セレクションは自己改善の機会

現在の私は,「チャンスがつかめる場所にいるだけでナイスチャレンジだ」という考え方です。

確かに落選したら悔しいですが,落選したことから新たな課題を見つけて自己改善出来たら,それはナイスチャレンジだったと思うようにしています。

三男は食が細いので,身体は見た目「マッチ棒」のようです。

だから,どうしても接触プレーでは負けてしまいますし,スタミナに欠けます。

セレクションに落ちたことで,「食べられるものの量を少し増やしていこう」と決めて,できることから改善しています。

これで三男が健康的な体を手に入れたら,「セレクションに落ちて良かった。セレクションありがとう。」ということになります。

子どもが「選ばれる」タイミングは先ほどの相性もありますし,人によって成長が違うようにタイミングも違うと思います。

だから,親としても焦らずに「子どもの成長を1番」に考えていくことが,とても大事なのではないでしょうか。

親である私はまだまだ未熟です。

子どもも未熟です。

これからもたくさん失敗するでしょう。

それでも「失敗したことそのものがナイスチャレンジ」と思えるメンタルでいたいなと思います。