「おれ、バルサに入る!」が全ての始まり
長男が小学校4年生の1月に行われたサッカーサービスウンターキャンプ大阪クール。
このキャンプが我が家のサッカーサービスとの出会いであり,これから現在まで約5年間サッカーサービスとともに歩んできました。
長男は小学校2年生の時にFCバルセロナウインターキャンプ大阪クールに参加しています。
それは私が久保建英選手のお父様の著書「おれ、バルサに入る!」を手に取ったからです。
この本になかに現在の奈良クラブの社長である濵田満さんが登場するのですが,まさか本の中の濵田さんとこんなにまで関わりを持つことになるとは思いもよりませんでした。
さて,FCバルセロナウインターキャンプでは,これまで長男と取り組んできたことに大きな間違いがないことは分かりましたが,あの人数の中でMVPに選ばれることは至難の業だと思いました。
だから久保建英選手は小さいころからよっぽど特徴のある選手だったのでしょう。
左利きというのもメリットだったかもしれません。
そんなわかで,「いい選手だ」とは担当コーチに言ってもらえましたが,それで終わりでした。
サッカーサービスキャンプにチャレンジ
私はこのまま終われないと思いました。
長男と二人でさらにスペインサッカーを追求していきました。
そして小学校4年生の冬,知り合いに教えてもらったサッカーサービスのキャンプにチャレンジすることを決めました。
このキャンプの特典が「MVPはスペインのバルセロナへ招待」してもらえるからでした。
当時はFCバルセロナキャンプとの関連については全く知りませんでした。
長男は久しぶりにスペイン人コーチと通訳が指導するキャンプに戻ってきました。
長男は様々なノルマが与えられる中でも,楽しくプレーすることが出来ていました。
私はジュニアチームの練習に生かそうとノートにトレーニング内容をメモしまくりました。
そんな時,長男が「コーチに年齢を聞かれた。」と教えてくれました。
私は期待に胸が膨らみました。
なぜなら,MVPになれなくてもサッカーサービスキャンプ参加者で選抜チームを組み,スペインの大会に参加することも特典になっていたからです。
閉会式で…
そして最終日のトレーニングが終わり,Jグリーンのドリームキャンプ内の会議室で閉会式が行われました。
あっという間の4日間でした。
当時は閉会式でMVPを発表していました。
私はそのことも知りませんでしたが,そのような展開になったので,次々と敢闘賞のような賞で呼ばれていく子どもたちをうらやましく眺めていました。
そしてMVPの発表です。
「MVPは(長男の名前)です。」
私はきょとんとしました。
長男がみんなの前に出てコーチから記念品をもらっています。
その時のコーチは,フランコーチ,ポールコーチ,セサルコーチ,そして現奈良クラブユースU18監督のダリオコーチでした。
私はようやく状況を把握して,長男にグッドポーズを送り,慌てて連れ合いに連絡をしました。
連れ合いからのメールは「すっげーな。」でした。
地方でもスペインサッカーはできる
この当時のキャンプは東京クールと大阪クールの2会場だったのですが,残念ながら長男は総合MVPにはなれませんでした。
それでも小学校2年生のFCバルセロナキャンプの悔しさを晴らし,意図的にスペインサッカーを学んで準備してきた成果がMVPという結果で認められたことは大いに自信になりました。
私たちが住む地域は東京と大阪で比べたら大阪の方が近いと言うだけで,都心部に住んでいる子どもからすればかなり地方です。
サッカーをするにもチームを選ぶ選択肢が少なくまだまだ発展途上の地域です。
しかし,たとえ地方の子どもでも目標をもって意図的にトレーニングをすれば,サッカー大国スペインのコーチに認められることを長男が証明してくれました。
この日以来,私たち家族はサッカーサービスとともにスペインサッカーを学びながら,日本中だけでなくスペインまで駆け回ることになるのでした。