バルセロナへ
長男と一緒にスペインに行ったのは長男が小学5年生の12月でした。
私は当時の所属長と担当学級の保護者の理解があって,1週間の有休を頂き,エコノメソッド関西選抜のスペイン遠征に帯同したのです。
私は飛行機が苦手で海外旅行を好んできませんでした。
でもこの時ばかりは誰よりもスペイン行きを熱望しました。
長男と私がスペインに行くわけですから費用は倍かかります。
それでも家族は快く送り出してくれました。
関西空港からドバイを経由してバルセロナ空港まで20時間を超える移動はさすがに堪えました。
でも夢にまで見たスペインに行けるわけですから興奮でなかなか眠れませんでした。
(飛行機が怖かっただけ…。)
空港に到着しバスでホテルまで移動しました。
窓から見える景色は本物のバルセロナ市です。
快晴です。
全てが輝いて見えました。
長男は2回目なので余裕ぶっています(^^)
この遠征については小分けして綴っていこうと思っているので,今回はカンプ・ノウの見学とCLの観戦について綴ります。
エコノメソッド関西遠征のメインイベントはバレンシアで開催される「ON SPORTS CUP」という国際大会に出場することとCLでFCバルセロナ対スポルティングCPを観戦することです。
カンプノウ見学
スポルティングCPはポルトガルの強豪チームでクリスティアーノ・ロナウドが所属したことで有名で,現在は守田英正選手が所属しいます。
私たち一行は,FCバルセロナのホームグランドであるカンプ・ノウを見学しました。
カンプ・ノウについてはFCバルセロナのHPのリンクを貼るので興味のある方は参照してください。
https://www.fcbarcelona.jp/ja/club/facilities/camp-nou
私は噛みしめるようにゆっくりと階段を登ってスタンドへ出ました。
すると目の前には「MES QUE UN CLUB(クラブ以上の存在)」と書かれた黄色の文字と共に,鮮やかな緑色のピッチが浮かび上がってきました。
約10万人を収容する巨大なスタジアムですが,その大きさを感じさせないほどの臨場感でした。
歴戦を観戦してきたスタンドのベンチには様々な汚れが染みついています。
この汚れすらたまりません。
私はその席に腰を下ろしてグランドを一望しました。
そこはグランドと言うより劇場です。
国立競技場,エコパスタジアム,埼玉スタジアム,豊田スタジアム,味の素スタジアム…。
日本にもスタジアムはありますが歴史が違う感じです。
重くて深い。
そんな感じです。
私はあまり写真に納まることが好きではないのですが,この時ばかりはスタッフの方にお願いして1枚撮ってもらいました。
長男はカンプノウの芝生が売っていたので買おうか悩んでいました。
その気持ち,ものすごくわかります。
いつかこのピッチに立ってグランドからスタンドを眺めてほしいです。
というか私も眺めたい。
また一つ夢が増えました。
カンプノウでCL観戦
そんな興奮が冷めやなる中,いよいよCL観戦です。
日本では考えにくいですが,スペインではというか海外ではなのかもしれませんが,なんと21時キックオフです。
それも平日。
だから12月なのですでに辺りは真っ暗です。
だからカンプノウの照明の明るさがより際立ち,まるでファンタジーの世界のようでした。
私たち一行はゴール裏の2階席でした。
日本だとピッチまで遠い印象ですが,実際はそうでもなく,サッカーが大好きな国が作るスタジアムは観客の熱を逃しません。
私は長男と記念のタオルマフラーを巻いて観戦しました。
残念だったのはイニエスタ選手が怪我でベンチ外になってしまったことです。
生でイニエスタ選手を観るために来たと言っても過言でなかっただけに残念でした。
FCバルセロナは1次リーグ突破を決めていたのでメンバーも調整していました。
メッシ選手は後半だけの出場でした。
それでもスアレス選手のデスマルケの頻度に度肝を抜けれましたし,ラキティッチ選手の賢さ,後にヴィッセル神戸にやってくるヴェルマーレン選手の左足の縦パスなど見所は満載でした。
何より,生イムノと生CLアンセムが聴けたので,ボルテージが一気に上がりました。
そしてついにメッシ選手がアップを始めました。
するとそのことに気づいた観客が一斉に,
「メーッシ」「メーッシ」
と言って両手を上げ下げし始めました。
テレビで観た光景です。
ついに私はカンプノウで生メッシを目撃することになったのです。
感想は,
「メッシは全く動かない。」
でした。
メッシ選手はほとんど歩いています。
びっくりするほど歩いています。
歩いている選手をマークするためには自分も歩かなければいけません。
周りが走っているのに自分だけが歩く。
これってサッカー経験者ならわかると思いますがすごく違和感がある行為です。
テレビでは観られない姿を見ることができました。
この試合でメッシ選手は得点を奪うことはありませんでしたが,突然走り出したり,歩いているのにパスを受けることができていたりと,自分のサッカー観がメッシ選手から覆されました。
試合終了後,カンプノウを後にする時は,ただただ名残惜しかったのですが,時刻は23時30分を超えています。
グランドの外でお祭り騒ぎをしているスペイン人は一体いつ寝ているのか?
そんなことを思いながら,真っ暗闇のバルセロナの街中を子ども達と一緒にバスへと向かったのでした。
奈良のカンプノウ
さて急に場所は奈良になるのですが,奈良クラブのホームグランドはロートフィールド奈良と橿原市陸上競技場です。
仕方がないのですがサッカー専用スタジアムではないです。
日本にはまだまだサッカー専用スタジアムは少ないのですが,関西のJクラブは全てサッカー専用スタジアムをホームグランドにしています。
ガンバ大阪の吹田スタジアム
セレッソ大阪のヨドコウ桜スタジアム
京都サンガのサンガスタジアム
ヴィッセル神戸のノエビアスタジアム
ここに奈良クラブのサッカー専用スタジアムが加わったら素敵すぎますよね。
ちなみに吹田スタジアムはバルセロナ市のエスパニョールというチームのホームスタジアムがモデルになっています。
だから奈良クラブがカンプノウをイメージしたスタジアムを建設しても…。
妄想は自由ですのであしからず(^^)