長男と二男はファッションに興味を持ちだしました。
これまでは全国のサッカー少年と同じでユニフォームやトレーニングシャツ,ジャージ
、スウェットで事足りていましたが,さすがに高校生と中学生です。
オシャレしたいお年頃ですよね。
長男はこだわりが強く「動きやすい服装」がお好みです。
どんなに勧めてもごわつくGパンは嫌がります。
二男はこれまで長男のお古ばかりだったので,新しければそれだけで嬉しい感じです。
我が家は奈良と三重で二重生活をしている都合で色々と節約をしています。
サッカーで必要なものは節約しませんが,それ以外が節約対象です。
ファッションも対象内です。
そもそも私なんて子どもを優先にしているのでこの何年もオシャレにお金を使ったことはありません。
まあ体形が変わらないので丈夫なものなら10年は着れます。
私は子どものためなら問題なく我慢できます。
でも思春期の子どもたちに我慢させすぎるのはかわいそうです。
だから奈良に来てからは「ラスパ西大和」内にある「GU」を利用しています。
GUはとても良心的な価格設定になっていますし,シンプルな柄が多いので使い勝手も良いです。
私達は出来るだけSALL品を買ったりしながらやりくりをしています。
長男も二男も誕生日にはGUで私服を購入しました。
それはそれで嬉しそうでした。
特に二男は欲しかったデニム調のパンツとパーカーが買えたのでご満悦です。
しかし実のところ長男は物足りなさそうです。
長男はやっぱり「動きやすい服」が着たいのです。
長男にとって「動きやすい服」とは「サッカーの服」です。
これまでもナイキの服をよく着ていました。
探せば条件が合うものもあるでしょうが,それでもナイキは今の私たちには高価です。
私は,ファッションで自分の人生を豊かにしようとしている友人がいます。
友人に相談すると,
「気に入った服を着ているだけで気分が良いよね。俺はファッションには物語があると思う。おじいちゃんのサングラスやお父さんが着ていたジャンバーにはその人の人生の物語がある。もしそれを自分が身に付けたら,おじいちゃんやお父さんの人生の物語を身に付けているのと同じことになる。だからファッションは面白い。決してGUが悪いのではなくてGUの服に誰かの物語があると良いよね。」
と教えてくれました。
長男はきっと「サッカーの服」を着ていたいのだろうし,それを着ていれば幸せな気持ちで毎日を過ごせるはずだと思いました。
サッカーの服…高価…。
私はちょっと申し訳なくなりました。
長男に好きな服を着させてあげたい。
でも,今の私には高価な服を買ってあげる経済的な余裕がない。
どうしよう…。
ファッションは物語。
この言葉が私の胸に突き刺さります。
今日の自主練で長男は,私がジュニアチームのコーチ時代に使っていたトレーニングウェアとピステを着ていました。
私には物語があります。
それを長男が着ることで私の物語を着ている。
なるほどなあと思います。
私は楽しそうにボールを蹴る長男を眺めながら,長男にも物語を作ってあげたいなと思いました。