エコノメソッドでプロサッカー選手を育てるまでのブログ
ガチンコ子育て話

好きじゃないけど面白い

二男との約束

「最近,好きってわけじゃないけど勉強が嫌いじゃなくなった。理科は面白い。」

昨晩の二男の言葉です。

二男が奈良に来たときに,

「連絡を取り合うのに必要だからスマホを買ってあげる。でも,全教科平均点以上の点数をとるか,5教科で300点以上をとることが約束な。必ず人並みに努力はすること。それが出来なかったらスマホは預かる。」

と約束しました。

ついにスマホをゲットした二男は嬉しくて嬉しくて,たくさん触りました。

その結果,最初の中間テストで約束は守れませんでした。

私は奈良に来たばかりで慣れない生活だったので恩情措置を決めました。

「これで分かったやろ。次の期末テストでは必ず約束を守りなさい。」

二男は助かったという顔で,

「ありがとう。」

と言いました。

次の期末でも約束は守れませんでした。

それもかなり低い点数になりました。

スマホを手に入れたことで,知らず知らずのうちに触ってしまい,勉強に集中できなくなったことは間違いないですが,環境が変わったことを言い訳にするようになりました。

地獄を味わうこと

学校の懇談会で担当の先生に,

「二男は地獄の底まで落ちてほしい。二男はまだ自分の問題だと気づいてない。心からこのままでは駄目だと思えないと二男は変われない。学校では二男に『それでいいのか?』と問いかけてあげてほしい。」

と話しました。

先生は苦笑いでしたが,私はいたって真面目です。

二男は,とても優しい性格なのですが自分に対してもかなり優しいので,ついつい楽な方へと流されがちです。

だからこそ今は痛い目に合わせなければいけないと思いました。

2度目の恩情措置で2学期の中間テストを迎えました。

家族を頼りながら勉強を勧めましたが,私は丁寧にやれば多少は点数は上がるかもしれないが,まだまだ圧倒的に勉強量が足らないと思っていました。

その結果,過去最低点をたたき出しました。

さすがに二男も堪えました。

二男の変化

ようやくです。

私に素直にスマホを渡してきました。

以後,スマホは私が預かりました。

クラブからの連絡の確認と試合や練習で公共交通機関を利用するときのみにスマホは貸し出しにしました。

私は,

「スマホがあっても人並みの努力が出来て結果が出せているなら問題ない。それができないからスマホを取り上げられたんやろ。全ては自分次第や。結果を出して約束を守れ。」

と少し厳しいかもしれませんが二男に正論を言い切りました。

すると二男の生活はスマホが無くても問題が無い生活になっていったのです。

奈良に来るまではスマホを持っていなかったのですから当然なのですが,これまでとはちょっと違って自分から自制するようになっていったのです。

学校でも休み時間にテスト勉強をしたり,事前にテスト範囲を終わらせようとしたり,様々な変化が現れました。

二男の様子を見守っていてくれる先生もそのように言ってくれます。

「最近,理科が面白いんさな。まあテストで点が取れるか分からんけどな。」

二男がそんなことを言い出すとは嬉しい限りです。

二男が長男のサッカーの引率で訪れたキレイな中高一貫校を観て,

「あんな高校に行きたいな。」

と言い出したので,

「今のお前の点数では絶対に行けやんよ。」

と返すと,

「やよな。でも行きたいよな。」

と呟きます。

先週は中学校の行事で高校の見学に行きました。

かなり大きな規模の高校を見学したようで,家に帰ってきてからその高校の紹介動画をyoutubeで観ていました。

勉強をする目的

二男は「何のために勉強するのか」が自分なりに分かったのだと思うのです。

確かにスマホを取り戻したいのもあるのですが,「勉強することで自分の未来が拓けていく」ことに気づいたのでしょう。

すると今まではあんなに嫌だったやらされているだけの勉強が,「授業を前向きに受けてみると教科ごとにおもしろい発見がある」ことに気づくことになりました。

学習内容によっては難しいと感じているようなのですが,これまでは脳が勉強を受け入れていない感覚だったのに対して,今は自分なりに理解しようとした結果難しかったという感じになったのです。

大きな変化です。

ずっと言い続けてきた「主体的に勉強する」ことが少し理解できたのかもしれません。

親としてすごく嬉しいです。

でも私の予想では,今回の期末テストも二男が望む結果になるのは難しいかなと思っています。

それだけ今までがひどすぎたのです。

勉強には習慣も必要です。

彼にはまだそれが無い。

ただし二男にとっては「一番悔しい気持ちになれるテスト」になると思います。

残念ながらスマホは解約されちゃうかもしれません。

でもきっと自分に矢印を向けて受け入れられる初めてのテストになるはずです。

それならば,いよいよ二男の逆襲が始まります(‘ω’)ノ