エコノメソッドでプロサッカー選手を育てるまでのブログ
ガチンコ子育て話

Priceless

朝から買い物に行きました。

奈良に来てから,主夫の私の役割として,食材の買い物が週に1度の日課になりました。

これまでの私があまり関わってこなかった家事です。

だからこの7か月でずいぶん自分なりのペースが出来てきました。

買う物も大体同じなので,週によったり,季節によったりして,値段の違いも分かってきました。

1人当たりの1食分の費用が200円から300円に設定しているので,食材の高騰は非常に悩ましいところです。

そんな時は,もはや成長期でもないし選手でもない私の食費を削っています。

全ては子ども達のために。

でもそんなに苦痛ではないです。

なぜなら今まで経験したことが無い生活が出来ているからです。

人生は1度きりですから,主夫になれたことにも感謝しなければいけません。

私は奈良に来てから生活習慣を大きく変えました。

それは実家では愛飲していたアルコール類を全く飲まなくなったことです。

毎日1本は飲んでいたビール類はもはや不要です。

たまに実家で1本飲むだけで十分です。

習慣ってすごいものです。

毎日1本ずつ飲めば,月で3000円以上の出費になるわけですから,これまでは本当に無駄な出費をしていました。

この3000円があれば美味しいお肉や魚が買えます。

たまのご褒美の外食も出来ます。

そんなことを考えて毎日を過ごしている50歳手前のおじさんは幸せなのでしょうか?

さて,今日はいつもの業務スーパーに行くと,入り口付近に,じゃがいもをビニル袋に詰め放題で100円というコーナーがありました。

私は長男に

「任した!」

と頼みました。

長男は

「おう!任しとけ!」

と気合十分です。

しばらくして,長男は破れるギリギリで勝負したじゃがいもパンパンのビニル袋を抱えてきました。

「小さいじゃがいもで間を埋めてやった。」

と自信満々です。

経済的にゆとりがないことで,結果的に息子達はお金の有難さや食材の大切さに気づき,工夫しながら生活していく逞しさを学ぶことになりました。

これも実家にいたころの息子達ではありえません。

お金にゆとりがあるに越したことはありませんが,こうやって慎ましくでも逞しく家族で生活していくことも幸せな時間なのかもしれません。

「いつかみんなで上手い飯をたらふく食べたいなあ。」

と私が言うと,

「でも結局,もったいないとか思ってぜいたくは出来なさそうやけどな。」

「高いスパイクは欲しいけど。」

「それな。」

と笑って言う息子達。

幸せはお金では買えないという話でした。