評価と向き合う
私は息子達とのサッカー沼にはまる生活を始めて,幸せを感じる事よりも,苦しかったり悩ましかったり嫉妬したり,そんな感情になることの方が多かったと思います。
それは簡単に言えば,サッカーにおける息子達の未来は,自己評価ではなく他者からの評価に大きな影響を受けるからです。
所属チームの評価。
トレセンでの評価。
セレクションでの評価。
この評価で未来が大きく変わります。
現在まで言えば,長男は全てにおいて良い評価をもらえましたが,二男と三男はそうではありませんでした。
特に三男はそれによってサッカーが好きではなくなりました。
だから,親からしたら子どものサッカーを応援するということは,他者との評価と向き合うことを意味します。
良い評価をもらっている子どもや親を妬ましく思ったり,思われたり,そんなことの繰り返しで,私たち親と子どもは心を揺さぶられ続けています。
どちらが悪いとかではく,そのような世界に身を置いた私たちの問題だと思います。
だから,どんな評価になったとしても現実と向き合い,幸せな未来を願って向けて歩み続けるしかないのです。
おそらく全国の夢追い人の親や子どもは同じ感覚だと思います。
様々な出会い
私は,運が強い人間だと思います。
そんな苦しいときにいつも素敵な出会いをしてきました。
【地元のサッカーチームでの出会い】
私の思いに共感し,今でも一緒に夢を追いかけてくれます。
【高校時代の同級生との出会い】
息子も同級生同士で一緒に山梨に行き,奈良でも一緒になりました。
【エコノメソッドでの出会い】
一緒にスペイン遠征に行った方々とは,大勢のヘタフェの応援団の中で負けじとエコノメソッドを応援しました。
Jグリーン堺でサッカー少年の保護者としての心構えを教えてもらい,恐れずに突き進む勇気をもらいました。
鹿島ハイツではサッカー談議で酒を飲みかわす仲間が出来ました。
ワールドチャレンジのエコノメソッド選抜で,保護者同士で子ども達の試合を応援することが出来ました。
進路について相談に乗っていただいた方もいました。
【バルセロナアカデミーでの出会い】
高知県で行われた八咫烏カップでは,高知の街中で保護者の方と美味しいお酒を酌み交わすことができました。
【アメージングアカデミーでの出会い】
もはや濃い関係になり過ぎて,子どもも保護者もみんな家族です。それぐらいの苦楽を共にしました。何度も話し合いました。長距離運転とも戦いました。きったない部屋を掃除しました。コロナウィルスに振り回されました。大人もボロボロになるまでボールを蹴りました。美しい八ヶ岳を何度も見上げました。みんなで子どもを支え続けました。
【奈良クラブでの出会い】
二男は転校をしたので,中学校の同級生の保護者やチームの保護者には助けてもらっています。送迎してもらったり,お泊りをさせてもらったり,よそ者の私たち家族を温かく受け入れてくれました。
住んでいる地域のシルバーの方と交流も出来ました。
奈良に来て始めたSNSも素晴らしい出会いをさせてくれました。食についてアドバイスをくれたり,学習会に誘っていただいたりもしました。奈良クラブアカデミーを目指す子どもの応援をしている保護者の方から連絡を頂いたり,直接会って話をしたりも出来ました。
サッカーがつなぐ縁
先日のことです。
私にメッセンジャーで1通の連絡がありました。
その方は,長男が初めてスペインに行ったときに自分の子どもの引率をされていた方で,Jグリーン堺で心構えを教えてくれた方です。
「決まったらどうしようとか考えることは意味がない。決まってから出来るかどうかを考えたらいい。」
今でも覚えている言葉です。
あの当時の私は,三重県の田舎の常識で判断していました。
それ以来「出来ない理由を考える」より「出来る方法を考える」ようになりました。
今の私たちがあるのは,この心構えのおかげです。
その方の息子の進路についての相談でした。
長男の1歳下で一緒にスペイン遠征に行ったり,エコノメソッドキャンプに参加した仲です。
子どもの成長を喜びつつも,こうやって保護者同士がまた繋がれる喜びを感じました。
別に友達関係ではありませんが,共通の目的を持って子どもの幸せを願う親同士という関係は,時に友達を上回る関係になります。
本音を言えば「自分の子どもが良い評価されたいと思う」のは親心です。
それでも私が出会ってきた親は,常に一生懸命で,子どもを第一に考えていて,行動力があって,何より元気で逞しい。
だから私も良い刺激をもらえるのです。
サッカーが繋ぐ縁は私にとって大切な生きるバロメーターになっています。