5時30分に起きて,テレビを付けました。
するといつものニュース番組ではなく,阪神淡路大震災の追悼番組が流れていました。
あれから28年がたったことを実感しました。
当時の私は地元での成人式を終えて静岡の大学に戻り,アパートで友達と朝まで長電話をしていました。
少し揺れた気がしたのでテレビをつけると,目を疑うような光景が目に飛び込んできました。
暗闇の中で揺れるいくつもの炎。
徐々に明るくなると分かってきた壮絶な被害。
高速道路の橋げたが真横に倒れていました。
私はすぐに関西の友だちの安否を確認しようとしましたが繋がりません。
たまたま起きていたことでリアルタイムにあの地震の恐怖を感じていました。
まさかこんなに離れた静岡まで揺れるとは。
そして28年後の今は,奈良県でこの日を迎えました。
当時の奈良がどうだったのかはわかりませんが,身の危険を感じるほど揺れたことは想像できます。
あれから28年です。
現在の奈良クラブトップに所属している選手で震災を記憶している人がどれくらいいるのでしょう。
生まれていなかった選手の方が多いのではないでしょうか。
それだけの年月が流れたのにもかかわらず,今も悲しみを抱えて精一杯生きている人がいると思うと,胸が痛くなります。
私たちは,こうして当たり前のようにサッカーが出来る幸せを絶対に忘れてはいけませんね。
今日のナラディーアは午前はトップチーム,夜はジュニアユースとユースがトレーニングしていました。
長男はトップチームでのトレーニング2日目です。
「自分が中心になってボールをテンポよく動かすことが出来た」と嬉しそうに報告してくれました。
長男には「勇敢に遊べ」とアドバイスしました。
二男はU13相手に紅白戦でした。
左SBとしてプレーした二男は,左足で迷いなく相手の背後にロングボールが蹴れていました。
二男にとって向き合う相手は自分です。
いつも今日の自分を超えていくことが課題です。
三男は地元のクラブチームに体験参加しました。
楽しくプレーできたようです。
「十分通用する」と言われたらしく,電話で嬉しそうに報告をしてくれました。
三男とサッカーの話が出来るなんて久しぶりです。
これまで何もかもがやる気無し期だっただけに,ようやく本来の三男が復活してくれました。
離れて暮らす3兄弟が,サッカーで自分を表現してくれています。
私は幸せ者です。
あの震災から四半世紀を超えて世の中はずいぶん変わりました。
私は親になり,先生を辞めて,奈良県民になりました。
それでも変わらずに今も故人と会いたいと願い,寂しさと共に生きる人々がいます。
私たちが生きる今は,そんな人々と共に生きる今だ,ということを忘れてはいけませんね。