ちょっと古臭い話をします。
私がサッカーに目覚めたのは小学校4年生の時でした。
当時,サッカーは今ほどメジャースポーツではなく,地域にスポ少も無ければ中学校にサッカー部もありませんでした。
ちなみに私が住んでいた市でサッカー部がある公立中学校は1校だけです。
それぐらいですから誰もサッカーのことを知りません。
だから私がしたことはまずは漫画からです。
私が読んだ漫画は「キャプテン翼」と「がんばれ!
キッカーズ」と「イレブン」でした。
漫画が教科書みたいなもので,近所の公園や放課後の学校で真似ばかりしていました。
ボールへの知識が無いので親に買ってもらったボールも最初がゴムのボールでした。
それもパンクするまで使いきりました。
ちょっと知識がついてくると手縫いのボールという物があることが分かったのですが,高価だったので,手縫いではないボールを買ってもらいました。
それでもうれしすぎた私はひたすら蹴りまくりました。
芝生なんてありませんから,砂の上,砂利の上でボールを蹴るので皮がどんどん剥がれてきます。
最終的には表面がスポンジみたいになってしまいしたがパンクするまで使い切りました。
そんなわけですからスパイクなんてありません。
私はいつも履きやすいので「シグマ」を履いていました。
ぜんぜん翼君たちが履いているサッカースパイクとは違います。
子ども心にどうしてもスパイクが履きたかったのです。
「サッカーマガジン」を定期的に買ってもらえるようになったので,サッカーの情報が劇的に増えた私に朗報が舞い降りました。
懸賞みたいなものに応募するとトレーニングシューズが当たるという内容です。
私は当然のように応募しました。
奇跡は起きるものです。
なんと当たりました。
届いた箱を開けると中には生まれて初めて見たトレーニングシューズなるものが入っていました。
私はずっと履き続けました。
そのシューズを履くだけでサッカー選手になった気分です。
と言ってもサッカーをする相手もいないのでずっとブロック塀相手にボールを蹴るか,リフティングをしているかだけです。
だから1000回ぐらいリフティングできました。
それでもサッカーが出来るだけで楽しかったのです。
今の子ども達にこの話をしても,「へえ。」ってぐらいだと思います。
キレイなボール,きれいなスパイク,きれいなユニホーム,キレイなグランド,たくさんあるサッカーチーム,スクール,テレビで流れる試合動画,何でもそろっています。
だからこそ私は思います。
サッカーを思いっきり楽しんでほしい。
サッカーを全力で愛してほしい。
それだけの環境があるんですからね。
さあ,今日は長男と二男がナラディーアでトレーニングです。
私と同じスポーツを好きになってくれてありがとうね(^^)