母親から連絡がありました。
近所のおばちゃんが事故に遭って亡くなったと言うのです。
正月に挨拶をしたばかりなので不思議な気分です。
痛かったでしょうね。
辛かったでしょうね。
どんな状況だったのかはまだ分かりませんが,おばちゃんをはねてしまった相手も辛いでしょうね。
怖いでしょうね。
この事故によって一瞬で一人の人の命が失われ,一瞬で人の命を奪ってしまったという人生を背負うことなってしまったのです。
残された家族の悲しみ,これから共に歩む家族の悲しみ。
交通事故の恐ろしさに体が震えます。
その一報を聞いた時,長男がつぶやきました。
「おばちゃんも可哀相やけど,はねた相手も可哀相やな。」
私はその言葉を聞いて,長男はどちらの立場にも立って思いやれる心が育ってきたんだなと思いました。
物事は多面的・多角的に見ることで違う視点や思考を得られます。
どちらか一方が正義でもう片方が悪という一方的な考え方ではなく,立場を変えれば正義と悪が入れ替わることを長男は理解できるようになったのです。
親は子どもが生まれたときにきっと「優しい子になってほしい」と願ったと思います。
長男は少しずつその「優しさ」を身に付けだしました。
このような痛ましい交通事故が少しでも減るように,息子達には思いやりのある行動が出来る大人になって欲しいですね。
心がけましょう,交通安全。
おばちゃん、先に逝ったおじちゃんとどこかでゆっくりしてな。
奈良からご冥福をお祈りいたします。