二男と自転車を押しながらナラディーアに向かいました。
理由は坂が急すぎるからです。
「このあたりに住んでいる人はふくらはぎが発達しているよな。」
何て言いながらせっせと登りました。
ナラディーアに到着すると,何やらテレビ局の撮影をしていました。
放送を楽しみにしています。
なので私は隅っこでボールを蹴っていました。
ボードに向かってボールを蹴っていたのですが,やりだすとなかなか思うようにできずに夢中になってしまいました。
サッカーの試合時間は90分間あります。
45分で前半と後半に分けられていますが,それでも45分間は集中していないといけません。
ではいったい何に集中するのでしょうか。
サッカーには様々な要素があります。
自分のこと,相手のとこ,仲間のこと,スペース,小グループ、大グループ,ピッチコンディション,コーチのこと,相手コーチのこと,ボールのこと,時間経過…。
気になることがあり過ぎです。
だから何に集中するのかと言われれば私なら「ゴール」をします。
何のためにサッカーをしているのか。
それはゴールを奪って勝つためです。
競技としてのサッカーのように聞こえますが,サッカーというスポーツのゴールは勝利だからです。
さてこの視点で二男のプレーを見てみました。
するとまだまだゴールへの集中が足りないように見えました。
自分が守らなければいけないゴールへの集中は増しているのですが,奪わなければいけないゴールへの集中は優先順位が低くくなっていました。
ボールを循環させることばかりに集中し,何のためにボールを循環させているのかが足りていません。
帰り道に二男に,
「ゴールを見ていたか?」
と聞くと二男は,
「あ,あんまり見てない。」
と答えました。
最近の二男はすごくアグレッシブなプレーをします。
ディフェンスの際に待ち構えるのではなく,自分のマークをCBに受け渡して,マークを空けていた相手のサイドプレイヤーにプレスにいきます。
私はこのアグレッシブなディフェンスが好きです。
受け身なディフェンスでは90分間の中で結局テクニックやフィジカルに勝る相手に押し切られてしまいます。
それならば1歩でも前に出て優位に立つディフェンスをすべきです。
特に育成年代にそのアグレッシブなディフェンスを学ぶべきです。
「積極的なミスはミスではない。消極的なプレーそのものがミスである。」
これは育成年代を指導するうえでの私の持論です。
二男はよく走るようになりました。
仲間にも声をかけるようになりました。
要求だけではなく激励もします。
なぜこうなったのかはわかりませんが,分かることは精神的な成長と移動距離です。
一つひとつのトレーニングのコートのサイズが大きくなったのです。
だからこれまでより長い距離の移動をしないと自分が原因で相手に負けるのことになります。
それが嫌な二男は予測したり,狙ったりして少しでも早く動き出すようになったのです。
練習後の二男は,
「太ももが痛い。足がつりそう。」
と言います。
それだけ走っているのです。
今週末からU15奈良県1部リーグが始まります。
昨年度は優勝したものの関西リーグ昇格は叶いませんでした。
今年はどうでしょうか。
今年の二男の背番号は2番になりました。
まさにTHEサイドバックの番号です。
ダニエウ・アウベス,ジョルジーニョ,カフー。
ブラジルが誇るサイドバックです。
私はイングランドのカイル・ウォーカーが二男に向いていると思っているのですが,二男はバイエルンに移籍したカンセロが良いと言っています。
過去にプレーしていた中盤のイメージが残っているのでしょう。
サイドバックがチームにリズムをもたらし,常にゴールを目指し続けるアグレッシブなプレーを年間を通して続けてほしいですね。