エコノメソッドでプロサッカー選手を育てるまでのブログ
ガチンコ子育て話

終焉はあまりに突然に

二男は左足の腓骨を骨折しました。

これによって今年度の残りの公式戦は全て出場出来なくなりました。

つまり二男のジュニアユース年代の公式戦が全て終わったということです。

あまりに突然で気持ちの整理がつきません。

それは二男も同じです。

 

この日の二男は久しぶりの公式戦で気持ちがとてもアグレッシブでした。

 

左サイドバックで出場した二男は珍しくコーナーキックで相手のボックス内に入りました。

こぼれ球が二男の前にこぼれてきました。

二男は迷いなくシュートを撃ちました。

惜しくも入りませんでしたが二男は躍動していました。

「今日はいける」

そう思っていました。

しかし,その時はやってきました。

迂闊に飛び込んで相手にかわされてしまった二男は全力で戻りました。

相手が二男の前にボールをさらしました。

「スライディングでボールが獲れる。」

と思った二男は迷いなく左足を前に出しました。

しかし二男の左足のつま先は人工芝に引っかかりました。

「グシャ」

二男は近くにこぼれているボールを見つけて,何とか立ってマイボールにしようとしました。

でも左足が痛くて立ち上がれません。

二男はそのままピッチに崩れ落ちました。

私は

「あ,やっってしまった。」

と思いました。

親は我が子のことが本能的にわかります。

私は二男の様子を観て,これはただ事ではないと思いました。

二男はそのまま交代しました。

ピッチサイドで起き上がれない二男。

心配そうに周りを囲む仲間達。

私は胸騒ぎが止まりませんでした。

 

試合後,二男の下に駆けつけると左足の外側がありえないほど腫れていました。

二男は

「良いシュートやったやろ。今日は行けると思ったのにやってしまった。左足がボキボキッて音が鳴った。」

と興奮して言いました。

日曜の夕暮れ時期でした。

何とか診察をしていただける病院を見つけたので急いで二男と連れて行きました。

興奮が落ち着いてくると徐々に不安になってきた二男。

病院に着くなり看護師に

「あ,これは折れているわ。

とあっさり言われたのでした。

私は途方にくれました。

二男は痛みと混乱で複雑な表情になりました。

二男のジュニアユースの終焉があまりに突然に訪れたのでした。