エコノメソッドでプロサッカー選手を育てるまでのブログ
サッカー愛にあふれたうんちく話

「いぶきの森」で感じたノスタルジー

まあまあ久しぶりの投稿です。

 

先週の出来事でした。

奈良クラブユースはヴィッセル神戸さんとTMをしました。

長男が奈良クラブユースに入団して1年半。

J1在籍の下部チームと対戦したのは昨年の京都サンガと今回のヴィッセル神戸の2チーム目です。

プレミアリーグやプリンスリーグに所属しているチームとの試合はなかなか実現しないのが現状です。

相手からしたら今はまだメリットが少ないというのもあるのでしょう。

そう考えると今回は非常に有難い機会です。

 

私と長男は初めてヴィッセル神戸の練習場である「いぶきの森」に行きました。

長男はアンドレス・イニエスタ選手が憧れであり目標です。

彼が7月まで在籍していたクラブ且つその練習場ですから余計にテンションが上がります。

 

ちなみに私は持っています。

ファン・マタ選手が練習場から出ていく時に遭遇し,手を振り返してもらいました。

長男は

「ずるいわあ。」

と悔しそうに言っていました。

イエイ(^^)v

 

試合前のチームのミーティングが終わり,長男が私のところに近づいてきました。

「左ウイングや。若い頃のイニエスタと同じポジションやで。楽しみ過ぎるわ。」

と嬉しそうに言いに来ました。

私も

「今日はエグいプレーが出来そうやな。」

と長男に伝えました。

すると

「川井さん?」

とある男性が私に声をかけてくれました。

私は

「はい。そうです。」

と返事をして男性の顔を見た瞬間,懐かしい記憶がよみがえってきました。

そう,その男性はバルセロナアカデミー奈良で長男や二男と一緒にプレーしたAくんのお父さんだったのです。

長男と二男とAくんはバルセロナアカデミー奈良の創設メンバーです。

長男はAくんの1学年上で,二男は1学年下です。

長男はAくんと一緒にワールドチャレンジで来日したFCバルセロナU12と一緒のチームで対戦しました。

アメージングスポーツ ラボ ジャパンのトップエリートで品川のグランドでもプレーしました。

長男とAくんが会うのはバルセロナアカデミー奈良を卒業して以来ですので,ほぼ5年ぶりです。

Aくんのお父さんと話していると,Aくんは現在ヴィッセル神戸ユースに所属していて,今日のTMにも出場する可能性があるという事が分かりました。

Aくんはヴィッセル神戸ジュニアユースに所属していたことは知っていましたが,まさか今日のTMに来ているとは思いませんでした。

はたして長男はAくんに気づくのか?

そんなことを思いつつ試合が始まりました。

 

なんと左ウイングで出場した長男とマッチアップしていたのは右サイドバックで出場していたAくんでした。

これぞ縁です。

でも長男がAくんに気づいている様子はありません。

最後に会ったのはお互いが小学生の頃でしたから当然と言えば当然です。

それでも運よくマッチアップしているわけですから,観ている私は感慨深さにふけっていました。

 

前半が終わりました。

すると長男がAくんと話しながらベンチに戻っていく様子が見えました。

「なんや,お互い気づいてるやん。」

と私は嬉しく思いました。

 

試合が終わり,長男が戻ってきました。

「パパ,Aがいた。なんか『A』って呼ばれていたから,もしかしてと思って顔を見たらそうやった。前半が終わったら声をかけてくれた。懐かしかったわあ。」

と話します。

育成年代でサッカーをしていると,自身の成長と共にチームを選んでいかなくてはいけません。

長男はアメージングアカデミーを選び,Aくんはヴィッセル神戸を選びました。

二人はバルセロナアカデミー奈良で学んだサッカーを生かしながら,ジュニアユース時代を過ごし,ユースになってチームは違いますがまた交わることが出来ました。

どんなに年齢を重ねてもボールを蹴ったら当時の気持ちに戻るのがサッカーの素晴らしいところです。

「Aの顔が変わってた。いや,あんまり変わってなかったかな。」

長男は「どっちやねん」と突っ込みたくなるようなことを楽しそうに話しています。

私はAくんとA君の家族に再会出来た喜びと,二人のこれからのサッカー人生が優しさに包まれることを心から願いました。

 

試合の結果はヴィッセル神戸ユースの圧勝。

現時点では勝負という点では完敗です。

それでも長男は一人で相手を数人引きつけたり,積極的にシュートを撃ったりと,エグいプレーを何度も出せるようになってきました。

Aくんは

「長男は上手いわ。」

と言ってくれたそうです。

次は

「奈良クラブユースは強いわ。」

と言わせるためにも,一人ひとりがもっとチームの勝負にも拘ってプレー出来るようになりたいですね。

私は奈良クラブユースがヴィッセル神戸ユースと肩を並べる日はそう遠くないと信じています。