長男が興味深い話をしてくれました。
「ディフェンスのときの仲間との距離を一定に保つことがすごく大事で○○mがちょうど良い。でもこれを継続するのがめっちゃ難しいし体力的にしんどい。きっとこれが継続してできるチームはボールを握れる。」
○○mは内緒です。
すみません。
でもこの距離が絶妙らしく,その視点でラ・リーガやプレミアリーグを観ると,ものすごくよく分かります。
「あ,いま良い距離。守れるわ。」
「あ,いま離れすぎたからやられるで。ほらな。」
と言った感じで長男が解説してくれます。
私が
「これを90分間継続するのってめちゃくちゃ大変やよな。」
と感想を言うと,
「そうなんさ。だから今はちょっとボールを持てるとか,パスが上手いとかの選手よりも,この距離を保ってディフェンスが出来る選手のほうが試合に出れるし勝てる。」
と長男が答えました。
「きっとイニエスタやチャビが実力的にはまだやれるのにバルサを辞めることになった理由もこれなんじゃないかな。」
確かに腑に落ちます。
当時のバルサはメッシ・ネイマール・スアレスがいたことで,それ以外の選手に強く守備タスクが求められていました。
もしかしたら○○mよりも近い距離だったのかもしれませんね。
近年の守備戦術の発達は目覚ましく,あっという間にスペースを埋めれれてしまい,気がつけばゴール前にはディフェンスの選手が密集しています。
「でも,これが出来るからボールを握れるっていうのはどういうこと?」
と長男に聞くと,
「ディフェンスの距離を知っているということは,攻撃から守備に切り替わった時にその距離に戻れるということやから。守備が出来る自信があるから攻撃がやりやすくなる。」
と答えました。
「今のバルサがあまり勝てやんのはこの距離が遠いんやと思う。きっと今まではブスケツが1人でバランスをとっていたんやろな。今年のバルサはガビが怪我で抜けたのが痛い。ガビは一人で動き回ってこの距離を保っていたんじゃないかなあ。」
長男は最先端のサッカーの試合をよく観ますし,エコノメソッドを長年学んでいるので,サッカーに対する見方が総合的です。
さすがとしか言えません。
最近の私は長男からサッカーを学んでいます。
サッカーオタクとしては負けてられませんね。