2024年度の全国クラブユース選手権U18は,
ガンバ大阪ユースにはジュニア時代からの仲間が在籍しています。
優勝という結果は長男にとって自らの立ち位置を確認する良い基準となりました。
今回の投稿は宮崎ラウンドで長男が出場した3試合について愛のある「 うんちく」をしたいと思います。
初戦 vs FC東京ユース(プレミアイースト所属)
実は長男にとってFC東京は縁のある相手でした。
アメージングアカデミー所属の頃に出場したインターシティートリ ムカップイーストで,FC東京深川と対戦しています。
結果は互いに無得点で引き分けでした。
さらに高円宮杯関東大会でクラブユースU15で全国優勝を果たしていたFC東京むさしと対 戦しました。
結果は前半は1対0で勝っていましたが後半に逆転されて負けました。
だから今回のメンバー表の中にもお互いが過去に対戦したことがあ る選手がいたと思います。
奈良クラブユースは現在奈良県1部リーグで1位です。
でも3つ上のカテゴリーに所属しているチームと対戦する機会は皆 無です。
昨年こそ,ユースワーチャレで神村学園,興国高校, 静岡学園と対戦できましたが,これっきりでした。
相手からしたらかなり格下と対戦で,奈良からしたらかなり格上と対戦です。
試合前のアップでは久しぶりに天然芝のグラウンドで試合ができる ということで長男はずっと嬉しそうでした。
ピカピカの天然芝用のスパイクが履ける喜びも重なり,初めての全国大会の雰囲気を楽しんでいる様子でした。
奈良クラブユースは現在取り組んでいる守備ブロックでFC東京ユースの 攻撃に対応していました。
この守備ブロックは直近の興國高校とのTMでまだ機能し切れずに複数失点をしていましたが,全国大会の舞台でも引き続きこのブロックを使っていました。
FC東京は初戦ということで慎重でした。
奈良クラブユースが格下ということもあり,壊すようなプレーを仕掛けてこなかったことも幸いしていたのかもしれません。
しかし私の目には奈良クラブユースがそれ以上に勇敢だったように見えました。
特にビルドアップは普段の県リーグ以上に丁寧に行っていました。
FC東京ユース相手に何度も前進を成功させていました。
だからこそ前半終了間際の失点はかなり痛かったです。
失点はCKからでした。
ファーサイドに蹴られたボールを奈良クラブGkがはじききれずに ,FC東京の長身の選手に折り返されてしまいました。
この失点がなければクラブユースの試合結果がもっと渋いものに持 ち込めた可能性があります。
それぐらい前半の奈良クラブは丁寧なビルドアップと粘り強い守備ブロックを形成していました。
前半の長男は相手のプレスに対してもしっかりとボールを収め,チームに時間を作り, ボールの循環のキープレイヤーとなっていました。
エリア3からエリア1までダイナミックに動き回り, 決定的なラストパスも通していました。
後半の長男は前半以上に自分でボールを運んでいました。
奈良クラブはこの強度に慣れていないので, 前半から相手にプレスを掛けられるとすぐにボールをGKまで下げ てしまったり,逃げるように50% のボールを前線に蹴り込んだりしてしまっていました。
これだとよっぽど運が良くないと格上相手に得点をする可能性は下がります。
そこで長男は多少強引になっても自分でボールを前に運ぶことでチ ームの優位を作りにいったのでした。
しかし, 前半から攻撃時はビルドアップからフィニッシュまで関わり, 守備時はハイブロックからローブロックまで集中を切らすこと無くプレーを 継続していたので,体力的にはかなり厳しくなっていました。
チームの都合でポジションが低くなっていた長 男はついに足の痙攣を起こしてしまいました。
それでも交代を強く拒否して,なんとか最後までプレーしましたが, 後半に2失点した奈良クラブは0対3で敗戦となりました。
悔しい表情の長男。
クラブのメソッドを実行し続けたことは勇敢でしたが, そのメソッドが体力のガス欠で実行の質が下がってしまったことは残念でした。
「普段から高い強度の相手と試合をすること。」
「練習から守備強度を意識的に上げること。」
これらが今後の課題として明確になりました。
それでも奈良クラブユースにとって歴史的な1日です。
育成年代のチームとして誇らしい戦い方だ ったと思います。
宮崎ラウンドの初戦が終わりました。
隣では清水エスパルスと横浜FCが引き分けました。
明日は準々決勝進出をかけた大一番です。
しっかりとリカバリーをして試合に挑んでほしいと思います。
今日のプレーを見ていて長男が後半のようにボールを運んでいたらきっと得点は奪えると思いました。
合言葉は「大山田」復活です!