エコノメソッドでプロサッカー選手を育てるまでのブログ
(仮の題名)「サッカーが大好きな国でプレーするまでの話」

いまさら中2病の長男の進学

いまさら中2病の長男の進学

中3の夏までスマホを持たせていませんでした。コロナ禍も重なり,中2から中3にかけては長男と話をすることはかなり減っていました。子どもは確実に成長します。それは長男も例外ではなく,遅ればせながら中2病になっていました。勉強が苦手な長男。親の私が教えても出来ない自分に苛立って舌打ちの連続です。こちらも感情的になるのでどうにもなりません。

長男とは何度かやり取りをしましたが,高校進学をどうするのかがはっきりと決まりませんでした。長男の学力の低さは酷く,とてもとても高校を選べる状態ではありませんでした。

そんなとき,山梨県内のみのカップ戦が行われました。これは中3のための大会で卒団記念のようなものでした。富士山の麓のグランドで行われます。11月の富士山です。極寒の寒さです。私は防寒着をたっぷりと用意して観に行きました。

アメージング・アカデミーは順調に勝ち上がり,決勝でヴァンフォーレ甲府と対戦しました。でも高円宮杯で完全に闘争心を失っていた中2病集団のアメージング・アカデミーは後半に崩壊してしまいました。最後の大会を盛り上げようと張り切る相手チームをよそに,イライラとしたプレイに終始していました。

その日,子どもが長男と同じ奈良クラブユースに加入する保護者から,通信制の高校に子どもを通わせる予定だと伺いました。その時まで私に通信制の発想が全くなかったので目から鱗でした。

長男にその話をしました。その時に長男が名言を残しました。

「俺は受け身の人生は嫌だ。」

だそうです。私からしたらテストで壊滅的な数字をたたき出している長男がよく言えたものです。でも確かに一理あると思いました。学力が低い子ども達が集まる高校に無理やり入ったとしても,結局は中学校と同じように高校の先生との折り合いが悪くなるでしょうし,その高校に向上心が高い同級生がいるとも思えません。長男にとって通信制は最適な選択のように思えてきました。私は公立小学校の教師です。これまでは全日制の学校に通うことが正解だと勝手に思い込んでいました。しかし長男のようにプロサッカー選手を目指して,海外でプレイを望む子どもにとって,時間を自分でコントロールできる通信制はかなり有難い学校だと思えました。

裏話です。通信制の高校への進学を決めた長男ですが,入試があるというほどでもなく,中学校から願書を出してもらい,志望動機をネット内で作文して終わりです。それも長男はパソコンを持っていなかったので,長男が電話で話す内容を私が打ち込んで終わりました。私からしたら「本当にこんなんで進路が決まって良いのか?」と疑問しかありませんでした。こうして長男の高校はあっさりと決まったのでした。

 

次回は「突然のトップチーム練習参加」です。