エコノメソッドでプロサッカー選手を育てるまでのブログ
(仮の題名)「サッカーが大好きな国でプレーするまでの話」

愉快な節約生活

愉快な節約生活

私達家族は二重生活になりました。さらには私が退職したことで収入は半減しました。スポーツで頑張る子どもたちを支える保護者の皆さんは実感として分かっておられるでしょうが,支えるためにはものすごくお金がかかります。食費,活動費,部費,移動費,ウエア代,グッズ代,遠征費,合宿代等々。寮生なら寮費もかかります。そこに学費も…。我が家は長男が山梨の寮に3年間入っていましたし,二男は週末に奈良県に通っていました。共働きでもきついのに,私が退職をしたわけですから,相当苦しい家計事情です。

とはいえ,子ども達にひもじい思いをさせたくはありません。卑屈にもなって欲しくありません。これまでの蓄えや頂いた農作物を駆使し,業務スーパーで安価で量が多い食材を購入し,料理本を読み,栄養学に詳しい方に教えてもらいながら,アスリート向けの食事を2人分作っていきました。二男は中学校の給食があります。学校があるときは心から助かっていました。二男には「もりもり食べて来い。」と言っていました。

それ以外にも極力外食は控えました。オフのお出かけもお金がかからないところに行きました。たった1円でももったいないと思いました。普段着はリサイクルショップで買いました。掘り出し物を探すのは宝探しのようでした。

たまにする贅沢は格別でした。1ヶ月に1回は外食をしようと決めていたので,3人で近所のサイゼリアに行きました。コスパが最強のサイゼリアは私達の奈良生活の聖地になりました。

確かにお金があれば贅沢ができます。でもお金が無くても私達は不思議と幸せでした。結局のところ,幸せかどうかは他人が決めるのではなく自分が決めるのだと思います。今でも経済的な不安は多々あります。もったいないなあと思うことばかりです。でもこのもったいないと思う気持ちが子ども達に育ったことは,今後の人生に生きる社会勉強だったと思います。息子達とは「もし成功したとしても,原点を忘れないように外食はサイゼリアに行こうな。」と約束をしています。

 

次回は「通信制の高校の是非」です。