ユースワーチャレ本選出場
長男はついにユースワーチャレの本戦に出場できる事になりました。今年はガーナの「Right to Dream」と言うチームも参加したのでユースも真のワールドチャレンジになりました。
今年の奈良クラブユースはクラブユース関西予選でJクラブと対戦する前に無念の敗退をしていました。ダイレクトプレイに終始する街クラブに対して先制点を許すとそのまま得点を奪えませんでした。隣のグランドでインターハイ予選で盛り上がる高体連をよそにクラブユースをあっさりと終えてしまったのでした。長男も自分のプレイに苛立ちと失望を隠せずにいました。だからこそ,この大会への参加には胸を躍らせていました。
2週間の夏休みを挟んだ長男は,急に練習の強度を上げたことで膝を痛めてしまいました。必死に治療院に通いましたが万全には程遠い状態でした。それでもせっかくの大会です。無理を押しての試合になりました。
初戦は昨年にB戦しかさせてもらえなかった神村学園高校との試合です。それもJ-GREEN堺のメイングランドです。痛みはあっても気持ちは昂ります。しかし,その気持ちとは裏腹に相手のハイプレスに対して選手達はネガティブになり,ビルドアップで慌ててしまい,あれよあれよと失点を繰り返して,0対8と言う大差で敗戦してしまいました。長男も膝が痛いと言う言い訳はありますが人生初の得点差に呆然としていました。
これまでの奈良クラブユースならこのまま終わると思います。しかし今年は違いました。大敗をしたことで気持ちが吹っ切れたのでしょう。意地を見せます。関西プリンスリーグ1部所属の興国高校相手に0対1の僅差の試合をしてみせたのです。それも勇敢なビルドアップや整理されたミドルブロックとローブロックで真っ向勝負を挑んだ結果でした。失点も味方のパスミスでしたから,興国高校からしたら辛くも勝利できた試合となったのです。長男もギアが上がり,膝の痛みはどこに行ったのやらで,フル出場を果たし,ビルドアップで効果的にボールを受けていました。
2敗した奈良クラブユースは,同じく2敗した静岡学園高校との試合が最終戦になりました。この試合では長男は初めてボランチに入りました。それは長男がビルドアップ時にセンターバックの間に落ちて,サイドバックをウイングバックにして,前進するという戦術のためでした。この試合はこの戦術が見事にはまります。静岡学園高校はハイプレスをかけても長男のところで奪えずに,サイドに数的優位を作られてしまい,簡単に前進を許していました。そして狙い通りの得点を重ねた奈良クラブユースが静岡学園高校に3対1で勝利したのでした。
これまではカテゴリーが上のチームにはほぼ勝てなかった奈良クラブユースですが,3カテゴリーも上のプレミアリーグ所属の静岡学園高校に勝ったのです。チームの成長を試合の結果で実感できました。神村学園高校で見失いかけた自信を興国高校と静岡学園高校との試合で取り戻すことになったのでした。
次回は「二男の骨折と受験」です。