幸せになるためにプロサッカー選手になる
何ヶ月にもわたって投稿を続けてきたこのカテゴリーもいよいよ終わります。
長男と共に目標に向かって突き進んだ時間は,振り返ってみればとてつもなく貴重で幸せな時間でした。嬉しいことや悔しいこと,その全てがキラキラと輝く思い出です。
きっと世界中の親子がやりたくても出来ないことを私達はやり遂げました。時間を最大限に使い切り,経済的にリスクを背負い,出来る限りの体力を駆使して,私達は走り切りました。その結果,長男はプロサッカー選手になり,二男は転校までしたのにユースに昇格できず,三男はサッカーが嫌いになりかけたのです。
もし,私が息子達全員の幸せを考えていたら結果はどうだったのでしょうか。そんなことをいつも考えます。
終わった過去に戻ることは絶対に出来ません。あの頃の私に未来を教えることは出来ません。だから私はこのカテゴリーでこれまでの歩みをバカ正直に残しました。この投稿を読んでくれるどなたかが,私達のような歩みに途中にいるのなら,ぜひ参考にしてください。それが今の私に出来ることです。私にしか出来ないことです。少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。今まで,お付き合いありがとうございました。
実を言うとこれで終わろうと思っていました。でも考えが変わりました。なぜかと言うと,これまでは育成年代の息子達との関わりを綴ってきましたが,長男が「プロ」になったことで,私は「プロ」の長男と一緒に生活をすることになりました。プロサッカー選手がどのようなマインドで生活をしているのかを身近で感じるようになりました。長男は「こどもの頃のように楽しくサッカーが出来ない。」「サッカーの練習に行くことがキツイ。」と呟くようになりました。決してサッカーが嫌いになったわけではありません。今でも大好きです。好きなことを仕事にすることがどれほど難しいか。長男を見ていて切なく思います。
「プロサッカー選手になりたい」
こども達は瞳を輝かせて夢を語ります。でも本当にプロサッカー選手になったら幸せになれるのでしょうか。
私のマインドは次のステージに突入しました。それは,
「幸せになるためにプロサッカー選手になる」
です。目標がプロサッカー選手になることでは駄目です。プロサッカー選手になることは目標の過程であるべきです。
「プロサッカー選手になって何がしたいのか。」
ぜひここまでのアプローチをこども達にしてあげてください。きっとこども達への接し方が変わるはずです。
親業は死ぬまで終わりません。ともにもがいていきましょう。ありがとうございました。