エコノメソッドでプロサッカー選手を育てるまでのブログ
ちょっといい学校話

違いを作る方法

久しぶりの投稿です。

このブログの題名は「エコノメソッドでプロサッカー選手を育てるまでのブログ」です。

ということは長男がプロサッカー選手になったということで見事に完結したわけです。

ですが,このブログを通して,自分の考えを整理出来たり,自分の知識や経験を不特定多数の方の人生に影響を与えることが出来たりすることを実感しましたので,ブログを継続することにしました。

題名もそのままでいきます。

私達にとってエコノメソッドはサッカーの原理原則を追求した素晴らしいメソッドですし,憧れのスペインに繋がる大切な道だからです。

とは言え,長男は育成年代を終えました。

二男と三男とは離れて生活をしています。

あまり投稿できないカテゴリーも有りそうです。

これからはもう少し私自身のことに寄っていくと思います。

それでもよろしければお付き合いください。

 

3月,私は人生2回目の退職の挨拶をしました。

2年間,お世話になった公立小学校での離任式のことです。

人生初めての常勤講師。

副担任。

特別支援学級担任。

職務内容に見合わない収入。

とにかく苦しい2年間でした。

県費の教諭として25年働いてきた私の常識が通じないことばかりでした。

それでも家族のために踏ん張った2年間でした。

離任式で全校児童の前で挨拶をすることになりました。

だいたいこの場合,この学校での思い出を少し語って挨拶に代えるのですがすが,ひねくれ者の私は最後の授業を行うことにしました。

以下が私の挨拶です。

 

 

みなさん,私の息子はプロサッカー選手になりました。

プロサッカー選手になれるのは0.2%だと言われています。

1000人いたら2人ぐらいです。

プロサッカー選手は誰でもなれるものではありませんね。

プロサッカー選手になりたい人は,きっとサッカーの練習をたくさんしています。

それは息子も同じです。

ではなれなかった人と息子の違いは何なのでしょうか。

私はその理由を知っています。

それはサッカーとは違うところにあるのです。

息子は,

小学校1年生から高校を卒業する現在まで,毎日「日記」を書いています。

何と12年間,書き続けています。

なかなかすごいでしょう。

みなさん,こんなに長く続けていることってありますか?

だから,もし皆さんが夢を叶えたかったら,息子のようにその夢とは違う何かを続けてみてください。

それは,料理でも,皿洗いでも,風呂掃除でも,読書でも,何だって構いません。

今からでも構いません。

それが何年も続けば,きっと皆さんの確かな自信になるはずです。

それではこれで私の最後の授業を終わります。

 

 

挨拶後のことです。

一人の児童が私に話しかけてくれました。

「先生,僕はサッカー選手になりたいから,今から何かを始めるよ。」

私の最後の授業が,心に響いて,主体的に生きるきっかけになったようです。

教師と言う仕事は,こども達の未来に大きな影響を与える仕事です。

私は再びこの仕事から離れますが,今年は違う関わり方で,こども達にきっかけを与え続ける予定です。