せっかくこのブログがあるので,今年は短い文章になったとしても,できるだけ投稿していこうと思います。
今回は昨晩の三男との会話からです。
遅ればせながら中3の三男はサッカーに興味が出てきました。元々三男は凝り性です。最近はルービックキューブにこだわり,「このキューブは滑りが悪い」なんて言い出すほどでした。いつのまにか洋楽の「ONE DIRECTION」にハマり,デカい声で楽しそうにそれっぽい英語で歌っています。漫画は昔からで「ワンピース」愛は変わりません。でも幼稚園から続けているサッカーにはこだわりが無く,これだけ世界中の試合が観れる世の中なのに全く観ませんでした。
長男がタイキャンプに行ったので,暇になった私は週末に実家に戻りました。その時です。
得意のうんちくを語りながら三男と一緒にFCバルセロナの試合を観ました。三男はジュニアユースのチームでボランチをしています。このポジションをやっている理由は,私が三男の特長を観てアドバイスをしたのですが,本人がどうしてもやりたいという希望があるわけではありませんでした。
「マルク・カサードが良い選手だからよく観てみな」
そう言って,二人で観ていたのですが,三男は突然ハマってしまいました。それからは過去のカサードのプレイを観まくりました。それどころかフレンキー・デ・ヨングやペドリ,リハビリ中のベルナルまで興味を持ちました。それもフルマッチで観るようになりました。私と長男の持論ですが,サッカーの試合はフルマッチで観るべきだと思っています。なぜなら,90分の中には試合の流れがあり,感情の揺れが渦巻き,会場の雰囲気が試合を動かしたりするからです。切り取られたスーパープレイ集では気づくことができない,「成功した理由」がフルマッチでは分かります。
昨晩,三男と電話をしていました。
「パパ,ロドリのプレイを観たんやけど,どっしりと構えていてすごいよな。ブスケツもそう。ワンボランチでやり続けるからすごいよな。」
と話す三男。
私がペップ・グアルディオラがブスケツに言った「ブスケツはワンタッチでプレイしたら超一流」という話を三男に話すと,三男は
「ええ!!ブスケツは相手の逆を獲ろうとしてまあまあミスをしているけど。」
と言いました。
「ブスケツがプレイしている試合をまた観てみな。ブスケツってほぼワンタッチでしているから。だから相手はそれを予測して動いてくるやん。その時にブスケツはあのスーパープレイ集のように逆を獲ったプレイをしてくるんさ。」
私がそのように話すと
「なるほど。確かにワンタッチばかり見せられたら,それを狙いたくなるよな。やりたいプレイばかりやるんじゃなくて,自分の強みを出すことで,突然の変化で相手の逆をとるってことか。そうなったら相手は迷うよな。」
と楽しそうに話す三男。
「メッシやイニエスタはフルマッチで見るとほとんどドリブルしてないよ。シンプルなプレイをしていた選手が突然ドリブルをしかけてきたら,相手は困るよな。メッシやイニエスタは自分の周りにスペースができるかどうかとか,どこに有効なスペースが有るのかを,シンプルにプレイしながら探してるんやと思うで。見つけたら一気に仕掛けてくる。やばいよな。」
私がこのように話すと,三男は楽しくて仕方がなさそうに次々で話してきました。
三男との電話はここまでです。三男は小学生の頃,バルセロナアカデミー奈良に週1で3年間も通っていました。それなのにFCバルセロナに一切の興味を持っていませんでした。それが,昨日は「バルセロナのユニフォームを着てクラシコを観たい」と言うのですから,いつスイッチが入るのかは分からないものです。
愛すべきクラブがある幸せ。
世界中の人々のほとんどは,サッカーを通して,人生を豊かに生きています。
三男もその仲間に入ったのかもしれません。
FCバルセロナはCLで準決勝に進出しました。
コパ・デル・レイも決勝に残っています。
ラ・リーガも優勝争いをしています。
今年は愛するクラブの試合を家族で楽しめる最高のシーズンですね。
我が奈良クラブもそうなることを願っています。