エコノメソッドでプロサッカー選手を育てるまでのブログ
ガチンコ子育て話

サッカーをプレイできることが人権

二男がサッカー部を辞めました。

もともと練習内容,オフが無いこと,勝利至上主義,年功序列,階級制,人間関係等で入部した時から悩みを抱え,全くサッカーを楽しめていませんでした。

楽しかった奈良クラブと比べてしまい,サッカーをすることが苦痛になっていました。

何度も「辞めたい」と言ってたのを,私は「もう少し頑張れ」「今辞めたら後悔する」と説得してきました。

私は二男が過ごしてきたこれまでの時間が無駄になると思い過ぎて,二男を追い詰めていたのかもしれません。

二男は「そんなことない」と言ってくれますが,私はとてもそんな風には思えませんでした。

私はこれまで二男をサッカーのことでたくさん叱りました。

何度も追い詰めました。

二男は苦しかったはずです。

それでも今までサッカーを続けてくれました。

本当ならそれで十分だと思います。

それなのに私は「まだまだ」と思えてしまうのでした。

私は本当にダメ親です。

 

今回は二男が自分で決断しました。

「サッカーは嫌いじゃないよ。部活動が嫌なだけ。」

私にそう言った二男は,先日顧問の先生に退部することを正式に伝えたのでした。

長男がプロサッカー選手になり,三男が無謀な挑戦をした傍で,ひっそりと部活動を辞めた二男。

兄弟と言うだけで比べられてしまいます。

二男はそれもずっと苦しかったのかもしれません。

私がこんなじゃなかったら,二男はもっと幸せな生活が出来ていたんじゃないか。

今更ですが,そんな後悔で涙がこぼれてきます。

 

二男の高校サッカーは1年とちょっとで終わりました。

公式戦に出場することは1度もありませんでした。

公式戦とは誰のために合って,何を目的にしている試合なのでしょうね。

私達はもっと本質に目を向ける必要があると思います。

サッカーがやりたくて入った部活動で,理不尽な年功序列と階級制に苦しみ,好きだったサッカーが苦痛になりました。

 

そこでダメ親なりに炎上覚悟で言います。

学校の部活動の目的は学校教育目標を達成することでしょう。

部活動はそのためのツールでしかないはずです。

それなのに部活動は勝利至上主義になり,教師の主観でこども達を階級分けして,サッカーを嫌いにさせています。

部活動を途中で辞めた子は弱い子なんでしょうか?

下手な子は部活動を続けてはダメなのでしょうか?

どんなに練習をしても報われない子はどうしたら良いのでしょうか?

スタジアムで仲間を応援することが素晴らしいことなのでしょうか?

同じ学校で生活する二男は,サッカー部の子たちと会うたびに,肩身が狭い思いをすることになるかもしれません。

教師はその子の切なさに寄り添えていますか?

こどもがサッカーをする場所を奪ったのは教師だと言うことを自覚してほしいです。

こんなのは絶対に教育ではないです。

勝ったって負けったって良い。

上手くたって上手くなくたって良い。

サッカーがプレイ出来ることそのものが人権です。

人権が守られないから二男は苦しかった。

私は二男は極めてまともで普通だと思います。

 

この先,二男はどこでサッカーをすれば良いのですか?

自分に合った環境でサッカーをする場所がこの国には有りません。

どうすればいいのか?

二男のためだけじゃなくて,これからの私に出来る事を二男の決断が教えてくれたのかもしれません。

ジュニアユースやユースのリタイヤしたこども達のための環境作り。

私なりに考えてみます。