行動するって結構大変です。
私がそうで,教師を退職するまでに25年もかかりました。
毎年,毎年,今年こそ辞めたいと思いながら,四半世紀もかかってしまいました。
行動するということは,未来を変えることにもつながります。
私のような公務員はいわゆる終身雇用ですので,変わらなくていい安心があります。
将来設計も立てやすいです。
でも,私にとっては教師で定年を迎えることはイメージできませんでした。
何度も誘われた教頭試験も受けませんでした。
それはきっと自分なりの意地だったのだと思います。
そうしてついに私は行動したのでした。
その結果,手にした未来は以下の通りです。
奈良県で息子二人と生活をしながら専業主夫になった。
奈良県を舞台にした映画に出演した。
奈良県で2年間だけ教師に復帰した。
プロサッカー選手になった息子の父親になった。
引っ越しして挑んだユース昇格に敗れた息子の父親になった。
嫌で辞めかけた競技サッカーに再び挑戦する気持ちになった息子の父親になった。
引っ越ししてまで挑んだサッカーを高校サッカーの闇に飲み込まれて退部した息子の父親になった。
奈良クラブのスクールコーチになった。
FCバルセロナアカデミー奈良のアシスタントコーチになった。
望んだ通りになったこともありましたが,そうでないこともありました。
しかし,あの時に行動しなかったらどうだったのでしょうか?
もしかしたら,私の行動は何も未来に影響を与えることはなかったかもしれません。
それでも,今の私は行動して良かったと思っています。
あのまま教師を続けていたら,出会わなかった人がたくさん居ます。
たどり着かなかった考え方があります。
安定した収入はなくなり,生活は不安定になりましたが,それ以上に自分の人生は豊かになったと思います。
この生活を始めて,気付いたことがあります。
あの頃は,週末を待ち望む生活でした。
「早く1週間が終われ!」とばかり思っていました。
なんてもったいない時間の使い方でしょう。
人にとって時間は有限です。
50歳を過ぎた私の人生は確実に後半戦です。
だからこそ時間をゆっくりと感じたいし,時間を噛みしめたいと思いました。
私の願いは皆さんのお役に立つことであり,私の不安は皆さんのお役に立てないことです。
教師の時に得られなかった充実感を今度こそは得たい。
皆さんの行動を心待ちにしています。