教育基本法第一条に教育の目的として
「教育は,人格の完成を目指し,平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。」
と記されています。
これが日本のあらゆる教育機関である「学校」の目的です。
JFAは
「JFAは,日本サッカー界を統括し代表する団体として,サッカーを通じて豊かなスポーツ文化を創造し,人々の心身の発達と社会の発展に貢献することを目的に活動しています。」
と目的を記しています。
この文章の中にある「人々」とは,教育基本法に記されている「形成者」であり「国民」のことになるのでしょうね。
なぜこんなことを綴り出したかというと,ふとサッカースクールの目的って何なんだろうなと思ったからです。
サッカースクールはサッカーを学ぶスクール(学校)ですよね。
多分これは間違っていません。
だとするとサッカースクールはスクール生を教育する機関ということになります。
つまり目的は教育基本法の通りです。
ああ,すっきり!!
って,なりませんよね。
そんな気持ちでスクールに通っている子はいないだろうし,そんな気持ちでこどもにサッカーを教えている指導者もいないでしょう。
もっとシンプルにサッカーが上手くなりたい。
もっとシンプルにサッカーが上手くなってほしい。
それだけだと思います。
つまりサッカーが上手くなることが目的です。
ん?
サッカーが上手い選手とはどんな選手でしょうか。
ドリブルが上手い。
キックが上手い。
パスが上手い。
シュートが上手い。
ディフェンスが上手い。
タックルが上手い。
セービングが上手い。
となりますよね。
つまり技術的に上手い選手です。
どこに「平和で民主的な社会の形成者」や「心身ともに健康な国民」が存在しますか?
そこで私なりに答えを出してみました。
「平和で民主的な社会の形成者」は「チームスポーツのサッカー」の中で育てる。
「心身ともに健康な国民」は「主体的にスポーツに取り組む」ことで育てる。
どうですか?
よってサッカーが上手い選手とは,
「平和で民主的な社会の形成者として,仲間や相手と心身ともに健康にプレイできている」
選手となります。
おお!!
これだったらすっきりします(*^^*)
プロとかアマチュアとか関係ありません。
技術が習熟しているとか未熟とかも関係ありません。
仲間や相手と心身ともに健康にプレイできるようになれば良いのです。
そんな選手達だからこそ,平和で民主的な社会を実現できるのです。
まさにサッカーが持つ価値ですね。
人は目的を見失うと迷子になります。
私もまた迷子になりかけていました。
今一度,目的を忘れずに,サッカーと向き合いたいと思います。