エコノメソッドでプロサッカー選手を育てるまでのブログ
サッカー愛にあふれたうんちく話

人が人らしいから感動する

FIFAクラブワールドカップが開催されています。

今朝,観ていた試合はグループステージのマンチェスターシティー(以下マンC)対ユベントス(以下ユーべ)です。

昨年度のマンCは残念な結果でシーズンを終えました。

想定外のロドリの負傷と代名詞の可変のウィークを突かれたことで,シーズンの最後まで十分に立て直すことは出来ませんでした。

さらにはマンCの中心選手のデ・ブライネが退団しました。

今シーズンはどうなのか?

私はかなり期待して試合を観てみました。

ベースは変わらないように思いましたが,若くて活きの良い選手が増えたことで,全体的に試合の流れのキレが増したように思いました。

そもそも技術的にハイレベルの選手が細かな戦術に挑んでいるチームです。

昨年度はその細かな戦術に囚われているように観えましたが,この試合は個人のストロングがより活かされた戦術にも観えました。

技術が高く,アジリティー能力に優れた選手が,ローブロックを突破していく。

その選手たちをベルナルド・シウバやロドリが支える。

チームとしてのバランスも良くなったのかもしれません。

一方,ユーべはどうでしょう。

攻撃時は1-3-4-2-1の配置で,守備時は1-5-2-3にでブロックを組んでいました。

それ自体は一般的な戦い方だと思いますが,魅力的かと言われたら,そうでもなかった印象です。

そもそもユーべは私たちの年代はセリエAがもっとも魅力的なリーグでしたし,ミシェル・プラティニがいて世界一魅力のあるクラブでもありました。

あの白黒の縦縞は憧れの対象で,地元の強豪高校が採用していて,それはそれは強く見えました。

でも今はどうでしょう?

どこか時代遅れ感が否めません。

時代に合わせて戦術をアップデートすることは必要です。

ですが,その戦術に従ってプレイするのは人です。

こんな時代だからこそ,もっと人のタレントに焦点を当てて欲しいと思います。

 

ドリブルにタレントがある。

パスにタレントがある。

オフ・ザ・ボールにタレントがある。

等々。

 

プロサッカー選手になれるということは,類まれなタレントを持っているということです。

だから,もっとチームは人を信頼し,人に落胆し,人に期待し,人に裏切られたらいいと思います。

VARもそうですが,もはやテクノロジーは人ができるレベルを超えています。

どこの誰が1㎜のオンとオフを瞬時に観れますか?

絶対に無理です。

逆に観れなくて当然です。

間違っていても誰も文句は言えません。

だからもっと寛容で良いのです。

 

人が人らしくプレイする。

人が人らしく判断をする。

 

だから感動する。

今日はそんなことを考えた1日の始まりでした。