先日はあるスポ少さんに依頼されて,パパさんコーチ向けのクリニックと座談会の講師をさせていただきました。
JFAキッズリーダーとモニトールしか資格のない私が講師になることに不安はありましたが,ようやく私の経験を還元する機会を頂けたので心から嬉しく思いました。
依頼を受けてからの1か月の間で,自己紹介,練習メニュー作成法,U8, U10, U12の3カテゴリーの練習メニューを準備しました。
せっかくなのでこの活動を名付けてみました。
ズバリ
「パパママコーチの”がち”サポーター」
です。
初めてのことで戸惑いはありましたが,それ以上に何かが進む実感があって幸せでした。
当日はとても暑い日でした。
体育館で行ったのですが,参加してくれたこども達はみんな汗だくになって,練習に取り組んでくれました。
突然,現れた濃い顔のおじさんの指導にもかかわらず,こどもたちは一生懸命サッカーをしてくれました。
その姿は本当にかわいかったです。
私が
「みんな,サッカーは好き?」
と尋ねると
「好き!!」
と真剣に答えてくれました。
だから私は
「よし,じゃあ今日はサッカーをしよう!」
と伝えました。
早速,たくさんのパパコーチが見守る中で練習を始めました。
教師時代の授業参観や公開授業を思い出して冷や汗ものでした。
でも経験は凄いもので,あの頃と変わらず切り替えスイッチが入り,夢中になってこどもと一緒にサッカーを楽しむことができました。
U8は「ドリブルを使って勝負を楽しむ」というテーマでした。
「ウォーミングアップ→ゲーム→トレーニング→ゲーム」
という流れで約45分間の練習でした。
U10は「シュートを使って勝負を楽しむ」,U12は「パスを使って勝負を楽しむ」というテーマにしました。
地域のこども達のためのスポ少であること,こどもの発達段階を考慮したことがこのテーマの設定理由です。
U8のこどもはまだ自分中心の発達段階なので,今回はボールをたくさん触ってほしいという願いからテーマ設定をしました。
U10のこどもはグループ意識が高まる時期なので,仲間と協力してシュートを撃つことで勝負を楽しんでもらおうと考えました。
U12は集団の意識が高まるとともに11人制への移行期でもあるので,チームで招致のためにどんなパスを使えば良いのかを考えてもらいました。
こども達は想定していたよりも熱心かつ技術が高かったので,私の練習メニューに対して適応していました。
何より素晴らしかったのが一生懸命なところです。
私の問いかけにも素直に気持ちを言ってくれましたし,失敗を恐れずに挑戦をしてくれていました。
私の話をよく聞いてくれていましたし,小学生らしく,とても素直でした。
彼らの未来はこれからです。
今の生き方が彼らの未来を創ります。
たった1回の練習で未来が変わることはありませんが,未来を変える「きっかけ」にはなります。
同じサッカー仲間として,こども達にきっかけを与えることになったのなら光栄ですね。
クリニック後はパパコーチ向けに座談会を開いていただきました。
学校の懇談会でもそうですが,このような場で活発な議論が起きることは少ないです。
でも,この場に参加していただいているだけでも素晴らしいことなので,精一杯,質疑応答をさせていただきました。
持論で申し訳ないですが,うんちくも語らせていただきました。
私の持論をどのように活用されるかはお任せします。
それはこども達も同じです。
何かを決めるときの判断材料にしていただけたら有難いです。
人生初のクリニックは汗だくになりました。
用意した水筒の水は空っぽになり,頂いたお茶も飲み切りました。
かなり疲れました。
教師時代は6時間の授業を毎日やり切っていたのですからかなり鈍っていますね。
でも大好きなサッカーでどなたかのお役に立てるなんて最高です。
教師時代には感じられなかった興奮がありました。
またこのような機会があれば嬉しいですね。