エコノメソッドでプロサッカー選手を育てるまでのブログ
ガチンコ子育て話

蛹から生まれる者

前回の投稿から少し間が空きました。

理由は二男が奈良に遊びに来ているからです。

二男にとっては,2年間生活した家に帰ってきただけなのですが,私と長男からしたら戦友の帰還という気分です。

それぐらい二男の存在は大きかったのです。

 

二男は奈良クラブユースへの昇格を逃し,地元の高校に入学しました。

サッカー部に入りましたが,部活動の監督やコーチの指導やTHE体育会系の上下関係に馴染めずに,苦しい時間を過ごしていました。

高2になった6月,ついに退部となりました。

ある人には「逃げ」だと厳しく言われたようですが,二男からしたらようやく人間らしい生活に戻れる気分だったそうで,逃げと言うよりは脱出だったようです。

 

しかし,帰宅部になった二男は見事なまでに「蛹」になりました。

スマホでネットフリックスを観ては,夜更かしをして,毎日をだらだらと過ごす日々になりました。

何もかもが嫌。

何もかもが中途半端。

そんな沼にはまり込んでいきました。

そんな二男が自分から奈良にやってきたのです。

二男にとっての奈良は挑戦の場所です。

でも,そんな二男に誰もが優しかった場所でもあります。

 

奈良に来てからの二男は,長男の生活リズムに合わせて生活をするようになりました。

5時台に起き,野菜たっぷりのご飯を食べ,昼寝をし,普段は行けないような場所に出かけ,23時前には就寝する。

そんな生活が日常になりました。

すると不思議なものです。

私や長男とよく話すようになりました。

奈良の友達とも会うようになりました。

表情が昔のように優しくなりました。

本来の二男らしさが復活してきました。

世の中には競争の中でこそ活きる人もいます。

挑戦こそが生きがいという人もいます。

結果が全てという人もいます。

でも二男は違うみたいです。

二男の良さは優しさの中で活きるのかもしれません。

 

これまでの私は二男をずいぶん追い込んできました。

長男のようにチャンスを掴んで欲しいと思っていました。

今回の退部も苦しくて仕方がありませんでした。

でもそれはきっと私が考える理想のこども像に二男を当てはめていただけだったのです。

部活動を3年間やり遂げることが理想のこどもだとすると,そのこどもを育てた親は理想の親だということです。

私はそんな理想的な親になりたかった。

だから二男のせいで…。

そりゃあ二男はつらいですね。

優しい表情で長男と話す二男を見ていて,これまでの私の子育てを大いに反省しました。

本当にダメな親です。

これからは理想よりも正直な親でいます。

 

ところで二男は何の「蛹」なんでしょうね。

蛾?

蝶?

それとも?

今の私なら二男が何者になっても受け入れられそうですが,出来れば二男らしい生き者になってくれることを願います。

きっと二男は面白い生き者になってくれるはずです。