エコノメソッドでプロサッカー選手を育てるまでのブログ
サッカー愛にあふれたうんちく話

必要最小限の筋肉論

またまた持論です。

科学的な根拠は無いのでスルーよろしくです。

 

私たちは人ですが動物です。

大きな脳を持つので思考できるようになりましたが,地球という星に住む生き物と考えたら,他の動物と同じです。

なのになぜか人間は地球の中で特別な存在になっています。

人間は地球を都合よく人間にだけ住みよい環境に変えてしまいました。

それもほんの数100年の間にです。

やがて訪れる「因果応報」が恐ろしいです。

人生がこれからのこども達がかわいそうですよね。

 

今回はどんなうんちくかというと,アスリートの「筋トレ」についてです。

私がある治療院を好む理由があります。

それは「人間は動物である」という根本から身体を治療してくれるからです。

スポーツ界には安易と言っていいのかどうか分かりませんんが,私からしたら謎な「筋肉論」があります。

「筋肉で補う」とか「筋肉で身体を強くする」とかそういう考え方です。

私はこの考え方を疑問視しています。

理由は簡単です。

人間は動物だからです。

野生の動物は「筋トレ」をしません。

それでも自身の能力をフルに解放して自然の中で生き残ります。

なぜそんなことが出来るのでしょうか。

単純です。

余計な「筋トレ」をしないからです。

動物はそもそも生き残るために必要な能力を持っています。

それを「解放することが出来る」から「筋トレ」は不要なのです。

実は私たち人間も何万年もの間,生き残るために野原を駆け回り,サバイバル生活を続けてきました。

だから本来はそれだけの能力を持っているはずです。

でも,人間は便利で都合の良い環境を作り上げることに成功したことで,本来の能力を解放しなくても,命の危険を感じずに生きられるようになったのです。

 

アスリートは本来の能力を極限まで発揮して競技をしています。

私の持論では,その競技に合った動作を本来の能力から選択していけば良いだけだと思うのですが,なぜか筋肉の鎧を身にまとうと強いという発想になっていきました。

それによって何が起きたことは,一見見た目が好い体形を手に入れることで,

「やっぱりアスリートは凄い体つきだ」

という外部評価に酔ってしまうという自己満足でした。

確かに見た目は格好いいです。

アスリートをイメージするには十分です。

でも「その筋肉は本当に必要最小限なのか」という観点が抜け落ちています。

よってどんどん鎧のような筋肉を身にまとう方向に寄っていきました。

戦の時代,外敵から身を守るために人間は重い鎧を身にまといました。

その鎧を身に着けたまま走り回ることは大変だったでしょう。

それでも戦いから命を守らなければいけません。

だから重い鎧を身にまとっても動き回ることが出来る筋肉を身に着けました。

重い鎧に下にも大きな筋肉がある。

もはや身体は重い上に重いです。

そんなので長時間にわたって獣のようなキレのある動きが出来るはずもありません。

そもそも鎧は身を守る道具です。

筋肉も同じように身を守るものだとすると,大きい筋肉は攻撃には向きませんよね。

ラグビーやアメリカンフットボールのようにぶつかることがメインのスポーツなら,ポジションによっては身体を守る筋肉も必要ですが,サッカーにそのような筋肉は必要でしょうか?

私は,サッカーのように敵と味方が同じ環境に入り乱れて,走る,止まる,蹴る,掴む,飛ぶ,ぶつかる等,多様な動きを90分間にわたって行うスポーツは,余計に身体を研ぎ澄まさないといけないと思っています。

例えば,サバンナで小型の動物が大型の動物に捕まらずに生き延びるために必要最小限な動きを想像してみてはどうでしょうか。

それが24時間,毎日続くのです。

動物は人間のように1日3食,好き嫌いをしながら食べることが出来ません。

必要最小限になるのは必然なのです。

 

私がイメージするサッカーに必要な筋肉とは,

「どれだけ必要最小限に研ぎ澄まされているか」

です。

筋肉でごまかすのではなく,人間が持っている本来の力を解放することに注力することの方が理にかなっていると思いますし,結局は怪我の防止にもつながると思います。

メジャーリーグで活躍する山本由伸選手は身長が178㎝です。

同じチームに所属する大谷翔平選手は193㎝ですから,彼と比べるとかなり小柄です。

それでもメジャーリーグで十億円以上の年俸を稼ぐスーパースターです。

なぜ彼がその身体でそれだけの活躍ができるのでしょうか?

その謎を解き明かす動画がYouTube等で紹介されていますから,興味のある方はご覧ください。

 

 

 

 

 

山本選手はこのようなトレーニングを毎日,何時間も継続して行っているのです。

人間はトレーニングをすればこんなことが出来るのです。

彼は人間の能力を解放することに注力しています。

その結果,

「この運動をしていれば自然と必要な筋肉も身に着く」

と語り,余分な「筋トレ」は行いません。

 

 

 

https://www.youtube.com/shorts/Sk0zEGuRKkE

 

 

もう一度,話を戻します。

人間は動物です。

動物は筋トレをしません。

それでもあれだけの動きが本能で解放出来ます。

私たち人間も同じです。

筋肉の鎧を身にまとって強くなった気分になるのではなく,本来の能力を解放することで,より自然に逞しくなっていくことを大切にしていきたいと思います。

アスリートは取り組んでいるスポーツを通して,必要最小限な身体に整えていけば良いのです。

最後に,メッシ選手のFCバルセロナ時代のトレーニング動画を紹介します。

筋肉の鎧を身にまとって,こんなに脱力したキレのあるプレイは絶対にできません。

筋肉は必要最小限で良いのです。

だから「筋トレ」も必要最小限です。

 

以上,今日も勝手気ままな持論うんちくでした。