エコノメソッドでプロサッカー選手を育てるまでのブログ
願いや悩みをゴールへ繋ぐ話

未来を生きる

人生は本当に予測不能です。

私,突然ですが世界的ビッグクラブのアカデミーのメインコーチになりました。

今後も週1で担当しそうです。

 

そのことを告げられた時は,緊張で震えました。

これまで小学校教諭としてこどものや保護者の前に立って数えきれないくらい授業をしてきましたが,こんなに緊張したのは久しぶりです。

そもそも普段の授業も緊張しやすい方なのですが,それとは違う緊張で体が強張り,脇汗をかき,平静を装うのに必死でした。

私と長男が憧れるクラブのアシスタントではなくメインのコーチです。

こどもや保護者の期待も大きいですし,なによりクラブ規模がデカすぎて責任を重く感じました。

私が出過ぎないように,メニューからずれ過ぎないように,こども達が幸せにプレイできるように,いろんなことを考えすぎて頭がパンパンになりました。

指導中も「この言葉で合っているのかな?」とか「今のタイミングで良かったかな?」とか「声の大きさや強さは適切かな?」とか,とにかく不安が強くて無我夢中でした。

トレーニングが終わり,こども達とハイタッチをしました。

こども達は元気に「アディオス!!」と言ってくれました。

ものすごく安堵しました。

でもそれと同時に自分の経験不足と至らなさに落ち込みました。

こども達に申し訳ない気持ちになりました。

フィードバックでは「こどもの成長をあせらない」「大人が我慢強く」という言葉を頂きました。

本当にその通りだと思いました。

おそらく私は1回のトレーニングでそれなりの成果を出そうと必死でした。

いろんな場面で「正解」を教えていたように思います。

これが本当に難しい。

もっともっとこのクラブの哲学に沿った経験を積まないといけないと思いました。

 

今の生き方が未来の生き方に繋がる。

そう考えると武者震いがします。

私は家族に支えられて,むちゃくちゃで,とてつもなく有難い生活を4年もさせてもらいました。

この時間を無駄にしないためにも「経験値」を高めないといけません。

いつか地元に戻った時に,これまでとは違う人生になるように,今日も未来を生きます。