三男は今年はいよいよ受験です。
あっという間の中学校3年間でした。
三男と離れて生活をするようになってから4年。
結局,中学校生活を身近で見守ることが出来ませんでした。
こんな生活をしていたら,いわゆる「普通」はありませんね。
三男にとってこの家族の在り方が良かったのかどうかはわかりません。
でも,これも我が家の我が家らしさなので,この先の三男の生き方で答えが出るのでしょうね。
三男がサッカーを嫌いになった出来事がありました。
それは三男が小学校5年生の時でした。
その年の地区トレセンの選考会がありました。
三男はトレセンに興味が無かったのですが,私のプレッシャーもあったのか,受けることにしました。
当日,三男は元気に明るくプレイしました。
限られた時間で3つのポジションを小梨,得点とアシストを記録し,出会ったばかりの仲間にも指示を出していました。
でも,結果は不合格でした。
私はそのプレイぶりや合格した選手の顔ぶれを観ても,三男が不合格になる理由が全く理解できませんでした。
トレセンスタッフがどんな選考基準をしていたのかわかりません。
スタッフを攻めるつもりもありません。
でも,この出来事が三男のサッカーへの不信感を決定的にしました。
どんなに楽しくプレイしても,得点しても,アシストしても選ばれない。
だったらもう受けない。
結局,三男は中学校3年生まで一度もトレセンを受けませんでした。
中3になった三男に
「進路のために,プレイ強度を上げるために,受けてみたらどう?」
と聞いてみたのですが,三男の気持ちは変わりませんでした。
ちなみに三男は小学校5年生の時にエコノメソッド関西のトップエリートに選ばれていました。
本当に不思議です。
地区トレセンに落ちる子が,エコノメソッド関西のトップエリートです。
いかに基準が違うかということです。
そんな三男が中3になり,突然「奈良クラブユースに行きたい」と言い出したのです。
私はなぜだろうと思いました。
三男に理由を聞くと,
「海外でプレイしたいから」
だそうです。
そのために「関西インターナショナルハイスクール」という学校で英語の勉強をしたいというのです。
確かに奈良のアパートからならその学校まで電車で30分もかかりません。
奈良クラブユースでプレイを磨き,学校で英語力を高め,卒業後は海外でプレイする。
それが三男が考えた人生プランでした。
結局,奈良クラブユースのセレクションは不合格でした。
三男の思い通りの未来にはなりませんでした。
それでも,三男が再びセレクションに挑もうと動き出したことに,私は心が救われました。
三男は地元の高校を受験することにしました。
その高校には国際科があるので,そこになんとか合格をして,高校サッカーをしながら海外挑戦を狙っていくそうです。
合格ラインはギリギリラインらしく,現在は塾通いの日々です。
受験に絶対は無いので心配は尽きませんが,何とか合格を掴み取ってほしいと思います。
長男も二男も三男も私なんかよりずっと自分の居場所で頑張っています。
誰もが華やかな人生を歩むことは出来ませんが,自分が選んだ道を生きることは出来ます。
大切なことはそれで幸せかどうかです。
三つに分かれた道の先に確かな幸せがあることを願っています。
私も自分の道を丁寧に生きていかなければいけませんね。